DAPPS(分散型アプリケーション)の取引量から考えるイーサリアムの今後

Ethereum(イーサリアム)とEOSとTRONのDapps取引量を比較しました。「非中央集権よりも処理速度が優先だ!早く取引が完了すればそれでいい!だからもうEthereumは不要だ!」これが市場の声で正論なのでしょうか?筆者の考えを執筆させて頂きました。


DAPPSの取引量から考えるイーサリアムの今後

Ethereum(イーサリアム)とEOSではDapps上でどちらが人気なのか?

双方には個々のメリットとデメリットが存在します。

Ethereumは、Decnetralized(非中央集権)な運用を根底に置いているが、その分TPS(処理速度)に不満が存在します。一方でEOSでは、cnetralized(中央集権)な運用に不満が存在しているが、TPS(処理速度)で大きな差をつけています。

あなたならどちらのチェーンを使用しますか?

 

EthereumとEOSとTRONの需要を比較

下図はEthereumとEOSとTRONのDappsでのUSD建て取引量です。

2018年6月まではDapps取引量のほとんどがEthereum上のものでしたが、2018年9月にはEOSが50%の取引量を占めはじめました。この頃よりTRONの影も見えはじめました。

そして2019年1月には、EOSは55%、Tronは38%を占めており、Ethereumはチェーン全体の6%まで占有率を奪われてしまいました。

「非中央集権よりも処理速度が優先だ!早く取引が完了すればそれでいい。だからもうEthereumは不要だ!」

これが市場の答えなのでしょうか?

筆者は違うと思います。
その理由は最後にまとめたいと思います。

さて、EthereumとEOSのDappsはどのような用途で取引が行われているのでしょうか?

 

DAAPS用途の内訳と分析

EthereumとEOSのDappsで使用されている内訳をみてみましょう。

EOSでは約70%がギャンブル系のDappsに使用されています。

一方Ethereumでは、EOSと比較するとゲーム系Dappsの取引量が目立ちます。(Ethereumで実際に約50%がギャンブル需要だというのは少し疑問もありますが…)今、ERC721規格のNFT(代替不可能)トークンは盛り上がりをみせており、他の規格との合わせ技などもあって話題性もあるのでこの需要は確かに納得がいきます。

HELP半年ほど前から、EOSにもNFTのような機能を実装する話がありましたが現在の状況詳しい方おりましたらコメントお待ちしています。

2018年のEthereumのデータはこちらをご覧ください。

[blogcard url=”https://coinpicks1.wordpress.com/ethereuminreview/”%5D

それにしても、Dappsとギャンブル系の相性の良さが伺えるデータですね。

 

イーサリアムは不要になる?

ここまでのデータをみていくと、確かにEthereumよりもEOSの方が人気があり取引量が多いです。つまり、市場は非中央集権よりも処理速度を優先した結果、EthereumよりもEOSを選んだというのは間違いないと思います。

しかし、それは上記データがDappsの取引量を元に作成されているからです。

どういうことなのか?

今イーサリアムチェーン上では、Maker DAO / Dai、Compound、dYdX、Stablecoinsなどの発行や担保のために多くのEthereumがロックされています。ロックされているということは取引量としては数字に反映されないものの、これらミドルウェアを維持するためのプロトコルとして非中央集権なEthereumは重要な役割を担っていると考えることができます。

要するに「用途」なのです。

流動性が高くトランザクションが大量に発生するものに関しては、EOSのように非中央集権を犠牲にしてでも高速処理が必要ですし、ユーザービリティを考えるとストレスフリーな選択肢がベストプラクティスだと思います。

一方でCompoundのようなレンディングサービスやステーブルコインのペグとしての役割のように、絶対的な信頼とヒューマンエラーを防止するためにもEthereumのような非中央集権的な運用は必要になってきます。

このように「どちらの性能が」という話は、そもそも偏った議論の中で生まれるものであって、用途が違うことを考えれば、Dapps開発者がベストプラクティスだと思うチェーンを選択することができるのです。

これが筆者が「Ethereumは不要」に対する答えになります。

 

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PoWにおけるコンセンサスの解釈

indiv Report
今日はZilliqaを例にコンセンサスについて
考えてみたいと思います。

コンセンサスは文字通り「合意」という意味ですが、
もう少し細かく
「どのチェーンが正当であるかを決めるルールに従って、
予め定められた比率以上の参加者が同じ選択を取ること」
としたいと思います。

 

PoWにおけるコンセンサスの解釈

ビットコインの場合、ブロック生成者になるための条件は、「他の人よりも早く、適切なナンスを見つけ出すこと(たくさんの計算を素早く行うこと)」となります。

マイニングにで何を早く見つけるための計算をしているのかを知らない方が多いです。ナンスを見つけたマイナーがブロック報酬を得る権利を得ることができます(ビットコインの場合 – 12.5BTC / 10分)。このナンスについての説明はLab内で詳しくしています。

比較対象がないと分かりづらいのでEOSを例にしてみます。

EOSは21人のブロック生成者を選び、持ち回りでブロック生成者を務めます。
そして他のブロック生成者の承認をもってブロックが生成される仕組みです。

ブロックが正当なものとして認められるのはどの段階なのか?

コンセンサス設計によって全然異なるので面白い。

例えばビットコインはナンスを見つけたマイナーがブロック生成権利を持ち、正当なブロックの可否を決めるのはその後、一方EOSは2/3以上の承認を得た段階でブロック生成と承認が完了する。

ちなみにこれはPoWとPoSの違いではありません。

例えばEOSとEthereum Casperは両方共PoSですが、仕組みは異なります。
同様にPoWであってもコンセンサスの形成方法が異なるケースがあります。
ちなみにビットコインとEthereumは両方ともNakamoto consensusという仕組みで運営されています(ビットコインはSHA256, EthereumはEthashなのでアルゴリズムは異なります)。

Nakamoto consensusとは、P2Pネットワーク上でビザンチン将軍問題を解決ではなく、「迂回」するためのコンセンサス(合意)設計と一言で言えます。

筆者は解決ではなく迂回という言葉がしっくりきており、なぜかというとマイニングには多大な電力という負のインセティブがあるからこそ、マイナーはネットワークを攻撃するよりもマイニングに参加する方が合理的なわけで、攻撃するメリットの方が大きければ攻撃するわけです。

つまり根本的な問題の解決をしているわけではなく「迂回」なのです。

Zilliqaは部分的にPoWを使っていますが、Nakamoto consensusではありません。

また、EOSと同じく中心メンバーとなるブロック生成者のグループを作り、順にブロックを生成していく仕組みになっていますが、Zilliqaの場合PoWによって誰がブロック生成者になるかが決定されます。
ブロック生成者になることを希望する人間は一定期間ごとに開催される「計算競争」に参
加し、それに打ち勝てばブロック生成者グループに入ることができる、というのがZilliqaの仕組みです。

簡単にまとめるとEOSとZilliqaは、

  1. 代表を選ぶ
  2. 代表者たちの中で、順にブロック生成者の役割を回す
  3. ブロック生成者を入れ替える

という順番になっていると言えます。

EOSの場合、代表は投票によって、Zilliqaの場合はPoWの計算競争によって決まります。

一方でビットコインやEthereumの場合、我々は直接計算競争に参加することができます。
ただし、先述したようにNakamoto consensusの場合、代表ノードは必要なく、最初にナン
スを見つけた人が独占的にブロックを生成することができます。

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https://lounge.dmm.com/detail/761/

などなど…
今後も学習項目は増えていきます。