ペトロは世界の教科書になる

▼ペトロ発行後の現状


ベネズエラのマドゥロ大統領が発行した国家通貨(CBDC)ペトロは、いい意味でも悪い意味でも多くの注目を集めています。
ペトロはベネズエラの石油埋蔵量に支えられた通貨であり、数ヶ月前に民間投資家に対してICOが行われました。

ペトロが注目された主な理由は、マドゥロ大統領が、同国のセカンダリー・マーケット(*1)の一部になると約束したことが1つになります。

*1 セカンダリー・マーケット:「流通市場(二次市場)」とも呼ばれ、既に発行されている株式や債券などの有価証券を取引するマーケットを指す。

現状として、セカンダリー・マーケット進出への兆候は見られません。
さらに、消費者がペトロを日常的な決済に使用できるようにするという約束も、未だ不明確な状況になっています。

しかし、ペトロを使用したプロジェクトが多数発表されており、住宅プロジェクト、銀行、国際協定、新しい工業地帯などがあります。
これは消費者にとっては、直接的な利点とは程遠いことが指摘されており、上記のプロジェクトのために1億3,700万ペトロが予算とされています。

最近では、ベネズエラはインドに対して下記のような提案をしていました。
「ペトロを使用して石油を購入する場合、原油価格を30%引き下げる」しかし、インドはペトロを使用しないことを発表しました。

 

▼ペトロの成功と失敗


上記の現状を踏まえてもペトロが失敗か成功かは分かりません。
ICOにより、多額の資金を集めることができた点は成功と言えるでしょう。

重要なのは、国民にとっての利点をペトロによって提供しインフレ率を抑制することです。
これを成し遂げてようやく、本当の成功と言えるでしょう。
そのためには発行からわずか数ヶ月しか経過していない今、不満をぶつけるのは時期尚早と言えるかもしれない。

もしかしたら、今ベネズエラがやっていることが、今後様々な国でのお手本になるかもしれないのです。

 

 

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今井 涼二

今井 涼二

2015年より暗号通貨を追及中。2018年からは大麻産業の動向も同時に追いかけています。CoinPicksでは「仮想通貨の価値」をテーマに一歩踏み込んだ情報を配信していきたいと思います。

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