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ERC1155について学びユースケースを考える

ERC1155について学びユースケースを考える
ERC1155規格によって発行されたトークンは、種類に関係なく複数のトークンを一度に送信することができるというのが1つの特徴です。


ERC1155とは

「ERC1155」は、シンガポールに拠点を置くEnjin Pte LtdのWitek Radomski 氏によって発表されました。この規格を用いて発行されたトークンは、種類に関係なく複数のトークンを一度に送信することができるというのが1つの特徴になっています。

裏を返せば、ERC20やERC721規格によって生成されたトークンは種類が違うと一括して送信することができなかったということです。例えば、自身のウォレットにEthereum(ETH)とEnjin(ENJ)を保有していたとして、ETHとENJを同時に送ることはできず、トークン毎に送信の手間と手数料が発生します。これを一括でまとめて送信できるようにした規格がERC1155ということです。

ERC1155規格を用いて発行されたトークンは手数料削減に繋がります。

ただし、複数のトークンを一度に送信する場合においてということです。

実際に計算してみましょう。

Ethereumのトランザクション手数料の計算式は、”ガスリミット(Gas) × ガス価格(Gwei) × 0.000000001″で求めることができます。ガスリミットを21,000gas、ガス価格を10Gweiと仮定します。2019年7月10日時点では、ETHの価格は$311.53(¥33,893.84)になるので上記の式に当てはめて計算してみると手数料は最大約¥7.1という数字が出ました。

手数料としてはかなり安価ですが、今後トークンエコノミー経済発展しあらゆる価値がトークンを介して送信できるようになった時には、大きな課題となります。ゲームの世界で例えると分かりやすいのですが、BobがアイテムAを、MikeがアイテムBとアイテムCをそれぞれ持っていたとします。Bobは次のステージに進むためにアイテムBとアイテムCが必要になります。よってMikeからアイテムBとアイテムCを送信してもらう必要があるのですが、このアイテムがERC721トークンであった場合、アイテムBを送った後にアイテムCの送信という手順になります。もどかしさと手数料の観点からユーザービリティーが良いとは言えません。これがERC1155トークンであった場合、アイテムBとアイテムCはたった1回の送信で完了します。

また、ゲーム内のアイテム交換に留まらずトークンの性質上、ゲームを超えての取引にも活用することができます。アイテムABCと現実世界のコンテンツ所有権を表すトークンを交換することさえも可能になります。このように価値の移転においてトークンとの相性が非常に良いのです。

今後、トークン経済圏や個人間取引が活発になり複雑になればなるほど、一括送信が可能であることは重要であると言えます。

 

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今井 涼二

今井 涼二

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