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KyberNetworkの最新情報をエバンジェリスト”hory”さんに聞いてみた

ゲスト紹介

KyberNetwork 日本版テレグラム
オンチェーン流動性プロトコル “Kyber Network” のエバンジェリスト。Ethereum/暗号通貨とWeb3.0について情報や考察を発信していきます。分散型テクノロジーの社会への浸透に関心があります。

こんにちわ。
CoinPicksの今井涼二です。

CRYPTO STORY – 私のリアル –

こちらの対談では、仮想通貨に関わる「個人」に焦点をあてて、知られざるその真実と裏側、そして、それぞれのストーリーに隠された秘話など、毎回多彩なゲストをお招きして、メディアでは決して見ることのできない「リアル」を、みなさんにお届けしたいとおもいます。

こちらのコーナーでは、仮想通貨に関わる「個人」に焦点をあてて、知られざるその真実と裏側、そして、それぞれのストーリーに隠された秘話など、毎回多彩なゲストをお招きして、メディアでは決して見ることのできない「リアル」をみなさんにお届けしたいとおもいます。

今回は、KyberNetworkのエバンジェリスト 「hory」さんをお招きして、同プロジェクトに関して最新の情報をお伺いしたいと思います。また対談の冒頭では、KyberNetworkAdminになられたきっかけから聞いてみたいと思います。

 

Admin報酬と業務内容について

今井
早速ですが、 自己紹介をお願い致します。

hory
こんにちは!Kyber Networkのコミュニティマネジメントをしています。 きっかけはKyberのTelegramで「ホワイトペーパーどこだ。Kyberは日本でも人気だよ」って話しかけたのが交流のきっかけですね。その後来日したときに会ったり、それがICOやった2017年だったと思います。

普段は、上海で去年作った廃棄物処理に関する合弁会社の仕事が主です。しかし京都にも教育関連事業を持っているため、むしろ最近は日本にいる方が多く、上海の仕事は多くリモートで済ませてます。しかし暗号通貨業界も好きで、東京に拠点を持つことも考えている途中です。

もともと暗号通貨が好きだったので、仕事以外の時間で本を読んだり情報集めたりしてたんですよね。プロジェクトのホワイトペーパーもちょくちょく読んでいて、Kyberの考えは好きだったので一緒に仕事をすることにしました。

今井
Adminのきっかけからプライベートな所まで詳細なプロフィールありがとうございます。それにしても、アクティブに様々な事お仕事をしている事に驚きました。 私の興味が溢れ出てしまいそうですが、ここは我慢してKyberNetworkに関する質問です。

その前に1つだけ、Kyber NetworkのAdmin報酬はどれくらいなのですか?

hory
Admin報酬は交渉しつつ、今は大卒初任給くらいで落ち着いてますかね笑 たぶん業界の大きめのプロジェクトはこんな感じかなぁと思います。ただ僕の場合は週1の各国代表のSkype会議に出たり(よく休みますが)、CEOのLoiら含めて日本の状況について話したりする役なので、少し労力はかかってます。笑

ちなみにKyberは出費/交渉に厳しいです(笑) ETHめっちゃ持ってるくせに!なんて思ったこともありますが、去年も日本でのミートアップの調整などやったのですが、全ての細かい出費に正当な理由が求められました。当たり前ですが金銭感覚は正常でした。

今井
なるほど。参考になりますね。私が以前担当していたローカルなプロジェクトは$1,000でした。

ちなみに日常的な業務は主にどのようなものがありますか?

hory
労力によりますが、今は$1,000もなかなか出るプロジェクトはないですよね。

日常業務は翻訳とSNS管理に加えて、マーケットの報告とメディアの方との仲立ちが大きな仕事です。メンバーが来日したときのミートアップの企画や調整もやります。他の国の担当なんかは、Kyberプロトコルを活用してくれそうなプロジェクトを見つけて統合を進めるのが一番の仕事ですが、日本は法的にそれがまだ難しいんですよね。なので、どうしても中国や韓国よりも活動がおとなしくなっています。 法規制が少し変われば、Kyberは日本で更に活発になるはずです!

今井
ありがとうございます。他にも日本進出したいプロジェクトは多数あると思うので、この情報は非常に有益ですね。

 

KyberNetworkのユーザー層を知る

今井
それでは本題です。

Kyber Networkは、今どのようなユーザーが活用しているのでしょうか?またそのユーザーにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

hory
大半はKyberSwap、Kyberの提供するDEXのユーザーです。Whitepaperで詳述されているサービスで、「予め流動性プールを準備し、瞬時にユーザーの交換リクエストに応える」ことを重視しています。売買板が難しく感じる人、欲しい量をすぐ買いたい人に向いています。逆に、高度な取引戦略には不向きですね。

しかしKyberSwapはあくまでもKyber Networkの活用事例の一つです。本質はDEXでなく「交換リクエストにシームレスに応える」ためのミドルウェア・プロトコルです。従って「DApp上でトークンが自動交換されて活用されてる!じゃあこのDAppはKyberを統合してたんだ。楽だね」というケースの実現が本業です

今井
「瞬時にユーザーリクエストに応える」つまり、1番大事なのは流動性ですよね?これを確保するためにKyber Networkはどのような取り組みをしているのですか?

気付いたらKyber Networkを使ってるという未来はさんとの対談でも盛り上がりました。笑

hory
大きく分ければ2つです。 まずは「流動性供給源であるリザーブ(トークン貯蔵庫)をもっと増やすこと」、 もうひとつは「他の流動性供給源とどんどん統合して、一本化した供給源にする」ということです。

びっとぶりっとさんにはLoiとお会いしていただいたり、いつもKyberでお世話になってます!笑

今井
ありがとうございます。今後のネットワーク拡充に対する動きには注目ですね。

 

最新の議論について知る

今井
最近議論されているテーマについていくつか質問がございますので教えて下さい。

テーマ①

パーミッションレスな参加が可能になる等、流動性供給源のリザーブ充実について

hory
リザーブ充実しないと全然存在意義がないですよね笑 しかし、今までは流動性を大きなファンドとパートナー組むか、ICO資金を使うくらいしかなかったんですよね。でもそれでは限界見えるので、「みんな勝手にKyberに流動性提供してくれ!少しの売買差益が稼げるから」という方針にスイッチしたいんです。

そこでパーミッションレス型のリザーブを開放しました。今後もっと広報予定です。これにより誰でもKyber内で指値が置けるようになりました。 つまり「本格的にはできないが、Kyber内で1ETHを100KNCで買うやつがいるなら売ってやる」ということが可能になりました。この積み重ねで流動性を増やします。

これは自分でやると若干の技術的素養が必要なのですが、サードパーティに気軽にできるプラットフォームを開発してもらいました。Instadappも作っているチームです。 以下のサイトで実際にリザーブになれます。 トークンプール充実のため、皆から元気玉しようってことです 。

今井
なるほど非常に分かりやすい。流動性が1番の鍵ということで、それを得るための努力が非常に好印象です。

テーマ②

Kyber Networkプロトコルを他チェーンにも提供していくことについて。 これも流動性獲得に関するテーマなので、具体的に狙っている所があれば聞きたいです。

hory
Kyberの2019の方針として、ETHに限らずスマートコントラクト対応のどんなブロックチェーンにも実装できる、パーミッションレスな流動性プロトコルを目指しています。ICO時には無い多様なチェーンが出現し、相互通信も探られてますし、自社プロダクトを他に適用するのはチームにとっては自然な考えです。

ただ、今はまだまだ調査段階であることも確かです。だいたいは予想がつくとは思いますが、例えばチーム内ではEOSチェーンの調査とプロトコル実装の問題点などの議論は進んでいます。ただ、まだまだリサーチ段階ですね。

今井
ちょうどEOSとも繋がる可能性があるのか?と考えていたところでした。笑 そのうちcosmosとも連携しそうですね。ものすごく楽しみです。

テーマ③

KNC保有者によるDAO化について

hory
WBTCになりましたが、Whitepaperでもクロスチェーンはcosmos使うかも、と書いてました!

Kyberはもっと分散化したいと思ってます。今は実質ガチガチのKyber主権で開発とデューデリやってます。でももっと分散的になりたいと当初から言ってました。それをKNC保有者に徐々に委ねていこうとしています。

例えば取扱トークンについても、Kyberのチェックを通ったものだけリザーブに入れてましたが、それを許可不要としたのもその一環です。 議論しているDAO機能は、KNCによる開発助成金や投票に関するものですが、ひとまず投票権に関しての実装から進められる予定です。 まだ全体的なDAOの形は議論中です

今井
KNCにそのような構想があったのは初めて知りました。大変勉強になります。 ガバナンスにおけるDAO化は非常に重要な論点ですよね。これを話し出すとまとまらなくなるので割愛します。 分散化を徹底するKyber Networkは、将来市場に何をもたらすのでしょうか?

hory
Kyberはオフに敬意を払いつつ、可能な限りのオンチェーン志向です。透明性/検証可能性を保った上で、様々なDApps間で求められる煩雑なトークン交換を代行し、複雑なコントラクトのやりとりを促進して喜んでもらうことが自社の本質だと思っています! 業界の将来に不可欠な存在になりたいです。

今井
DiFiブームが来ている今、透明性/検証可能性は非常に重要ですよね。

 

フロントランニング問題は解決されたのか?

今井
最後の質問になります。

マイナーがフロントランニングできてしまう状況だったと思うのですが現状は改善されているのでしょうか?

hory
大きな防止策は min conversion rate の設定ですね。マイナーがフロントランを試みても、ユーザーは許容できるレートを設定すれば、それを下回ればtxは実行されません。デフォルトは3%ですが、ぜひ手動で少し許容度を狭めてみてください。 普遍的問題で不便なので、ETH界でも少し議論が進むと思います。

あと、レート更新の際を見計らってフロントランする問題も過去議論しました。リザーブのレート更新がpendingの時に高ガス設定で旧レート取引、新レート後に安くなった方を買い戻す手法です。しかしこれも、ユーザーのガス価格に上限を設けることで常にレート更新が優先されるようにして防止してます!

今井
前者の問題は、ユーザーが常にマーケットを見ておかないといけない不便性があるということでしょうか?

hory
あ、いえ、単純に「ちゃんと対策しないとダメだし、対策成功してもtxが通らない」という事実が不便だという意味でした笑 取引相手を限定しない限りどうしても出てしまう問題で難しいですね。

今井
なるほど。今後もここは課題になりそうですね。

 

最後の一言

今井
私の質問は以上になります。 宜しければ最後の一言宜しくお願い致します。

hory
去年もKyberチームは来日し、たくさんの方に応援してもらい、皆日本大好きです!仕事はもちろん、美味しいお店に招いていただいたり至れり尽くせりでした。 皆さんに支えられて喜んでますし、お返しできるようチームは頑張りますので今後もよろしくお願いします!

質問あれば何でも聞いてください

今井
ここ最近のKyberNetworkに関する対談で私もかなり思い入れが出てきてますよ。

以上。

今回の対談はhoryさんでした。ありがとうございました。

 

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今井 涼二

今井 涼二

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