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cryptoeconomicsについて考える Vol.1

はじめに

@m0t0k1ch1さんのcryptoeconomics」に関する記事に感銘を受けて、アウトプットの意も兼ねて記事にまとめていきたいと思います。

cryptoeconomicsって何?
という方は下記から読み進めることを推奨致します。

https://m0t0k1ch1st0ry

まずは上記記事から、一文引用させて頂きます。

cryptoeconomics の定義はさておき、自分は昨年末 〜 今年の頭頃にかけてこの状況を認識し始めまして、そこでまず感じたことは「ん?日本、焦点ズレてる。。。?」でした。ズレていることが良いのか悪いのかはさておき、上記のような最先端のプレイヤー達が cryptoeconomics について盛んに議論しているのに、日本でそんな言葉は耳に入ってこないぞと(当時は自分の観測範囲も狭かったですが)。その代わり、トークンエコノミーという似たような言葉は耳に入ってくるぞと。今でもこの状況は大きく変化していないと感じます。

この一文が筆者の「cryptoeconomics」に対する興味を煽り、その奥深さに興味をそそられました。

また筆者自身、仮想通貨に関わり始めた2016年頃より「トークンエコノミー」というフレーズを使用していたのですが、ある意味「ガラパコス化」していた事実を知ることになりました。

これからはじまるCoinPicksの「cryptoeconomics」に関する記事は、筆者自身学びの中でアウトプットさせていただく為、間違いやうまく理解できていない部分も多々あるかと思いますので、その際はご指摘いただけると幸いです。

cryptoeconomicsとは何か?

ビットコインはcryptoeconomicsによる産物と言えます。

お互いを知らないエンティティ(人・システム)が経済的インセンティブ(マイニングによるブロック報酬)と暗号技術(UTXO・SHA256)を用いることで、ブロックチェーン上の取引で合意を得ることができ取引が成り立ちます。

ビットコインのエコシステムは、経済的インセンティブペナルティ(マイニングコスト)に依存しています。
経済的インセティブは、マイナーがネットワーク(ブロック)を承認するために使用されます。

つまりマイナーは、高価なハードウェア(ASIC・GPU)と電力をコストとして、新しいブロックを生成・承認することで10分に1度ブロック報酬(*1)を受け取ります。

*1 ブロック報酬:ビットコインの現在(2018.9月)のブロック報酬は、12.5BTC / 10分となっています。ブロック報酬は4年に1度半減期を迎え2020年には、6.25BTC / 10分となります。

ビットコインブロックチェーンを攻撃する最も明白な方法 は、攻撃者によるトランザクションの検閲(*2)と意図的なReorg(*3)であり、ハッシュパワーの51%を制御(51%攻撃)することで実現を容易にします。

*2 検閲:51%のハッシュパワーを得たマイナーがビットコインブロックチェーンのブロック生成・承認の大半を担うことで分散性を損なわせることができる。

*3 Reorg:マイナー同士がブロック報酬を巡り競い合う中で、ブロックの生成・承認が同時に発生し2つにチェーンが分岐する。これ自体は日常的に発生しえるが、51%のハッシュパワーを得たマイナーが、悪意を持って意図的にチェーンを分岐させることでReorg(チェーンの巻き戻し)を発生させることができる。

ビットコインのハッシュ・パワーを51%以上、またはそれに近いパワーをコントロールすることは多大なコストを要します。

そのために攻撃によって利益を得るのは非常に困難と言えます。

現在の51%攻撃のコストは、460,506ドル / 1時間(2018.9.16)日本円換算で51,601,999円となります。この値には、ビットコインのマイニング報酬によるコスト低減は含めておりません。

このような経済的インセンティブがなければビットコインは機能しません。

マイニングにコストがかからない場合、51%攻撃は容易でしょう。
ブロック報酬がなかった場合、コストを払ってネットワークに貢献する人々は存在しないでしょう。

ビットコインは暗号技術(UTXO・SHA256)にも依存します。
ビットコインの所有権を表す秘密鍵は、ビットコインを安全かつ排他的に制御するために使用されます。

ハッシュ関数は、ビットコインブロックチェーンの各ブロックを「リンク」するために使用され、イベントの順序と過去のデータの整合性を証明します。

暗号技術は、ビットコインに信頼性の高い安全なシステムを提供します。
公開鍵と秘密鍵のインフラストラクチャがなければ、ビットコインの安全な制御は保証はできませんでした。

ハッシュ関数のようなものがなければ、ノード(*4)はビットコインのブロックチェーンに含まれるビットコイントランザクション(取引)の履歴を保存することはできません。

*4 ノード:ノードとは何か

ハッシュ関数や公開 / 秘密鍵のような暗号技術がなければ、マイナーにブロック報酬を与える以前の問題でしょう。
過去の取引記録が正当であり、安全に管理されている事実があるからこそ、そのシステムとインセティブが未来への価値を形成します。

ビットコインの暗号技術がセキュリティ特性と機能に対して、インセンティブがどのように影響するかを理解する必要があります。

L4のCo-foundeであるJosh Starkは下記のように言っています。

Cryptoeconomics is strange and counterintuitive

多くの人々はお金を設計や工学の観点から考えることに慣れておらず、新しい技術の必須コンポーネントである経済的インセンティブの構築にも慣れていません。

また、表面的にブロックチェーンを見ている人やそれだけを見ている人が多く、大きな理解の間違いが起きています。

例えば、「ブロックチェーンは信頼できない」、「ビットコインは数学によってのみ支えられている」、「ブロックチェーンは不変」などがそれにあたります。

cryptoeconomicsは、情報セキュリティ問題を経済的に考える必要があります。
ビットコインを一面でしか見ていない人にとっては、「魔法」のように感じるでしょう。
cryptoeconomicsは魔法ではなく学問的分野なるものです。

 

まとめ

ビットコインがcryptoeconomicsを基に構築されていることが理解できたのではないでしょうか。
その基というのが「経済的インセンティブとペナルティ」と「暗号技術(UTXO・SHA256)」になります。

項目ごとに分解してお話しすると、聞いたことあるような用語が並んでいますが、L4のCo-foundeであるJosh Starkが言う「Cryptoeconomics is strange and counterintuitive」というフレーズ、「Cryptoeconomicsは奇妙で反直的」は的を得ていると言えるでしょう。

しかし、分解して学んで行くと非常に興味深く、今まで如何に表面的な部分で議論していたかが分かります。

Cryptoeconomics Vol.2を楽しみにお待ちしていてください。
駄文にお付き合い頂きありがとうございます。

 

 

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今井 涼二

今井 涼二

2015年より暗号通貨を追及中。2018年からは大麻産業の動向も同時に追いかけています。CoinPicksでは「仮想通貨の価値」をテーマに一歩踏み込んだ情報を配信していきたいと思います。

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