ビットコイン発行上限を迎える2140年以降のマイニングインセンティブについて考える

ビットコインのマイニングリワード(報酬)が頭打ちになる2140年、ビットコインはどのような未来を迎えるのでしょうか?この記事では約120年後の未来について3つの観点から予想しています。この記事を読んでいただくことで未来のビットコインネットワーク最大の問題を認識していただけます。


Q:新規発行がゼロになった後のビットコインシステム維持のシナリオがよくわかりません。手数料のみでマイニングインセンティブが十分とは思えません。手数料が高騰するのでしょうか?

2140年以降ビットコインマイナーは撤退しシステムは止まるのか?

質問ありがとうございます。

非常に重要な質問であるためお答えする前に下記にて前提知識を共有して多くの方が質問の意味が分かるようにしたいと思います。

前提知識

  • ビットコインは2140年で発行上限に到達
  • 692万9999番目のブロックが上限
  • 枚数換算すると2100万枚
  • 2019年現在10分に1度12.5BTCが発行
  • 4年毎に半減期が訪れる
  • 次の半減期は2020年
  • 変更にはハードフォークが必要

以上

質問者様の言うように、現在マイニングに対するマイナーのインセンティブはブロックリワード(報酬)と手数料です。2140年にビットコインのマイニングリワードが頭打ちした際には手数料のみがマイナーのインセンティブになります。

現在(2019.02.07)の取引手数料は、$60,654/ 1日となっています。JPY換算で¥6,611,286です。一方マイニングリワードはビットコイン価格を$4,000とした時に$576,000 / 1日となっています。JPY換算で¥62,784,000です。つまり現在のところ、取引手数料はマイナーのインセンティブの約11%しかないのです。(MESSARI調べ)

確かにこれではマイニングリワードが頭打ちになれば、マイニングインセンティブはないと考えることができます。しかも今後、どれだけビットコインの取引量が増えても1日に処理できるブロックの数は約144個と決まっています。1日に144個ということは1ブロックあたり約¥45,911の手数料インセンティブしかなく、当然マイナーの損益分岐点を下回ります。

最近公表されていたBITMAINの1ビットコインあたりの費用はJPY換算で約¥343,840でした。現状1ブロックあたり12.5BTCのリワードがあるので損益分岐点は1ブロックあたり¥4,298,000となります。

ということは2140年以降マイナーは撤退しシステムは止まってしまうのか?

実はこの問題に対する具体的な対策は提案されていません。しかも、大きな問題ではあるものの日本ではあまり話題になっていません。そもそもネットワークの参加者は自身の利益を追求しているだけなので1世紀以上も先の問題で建設的な意見が活発にならないのも仕方ないでしょう。大半の人が既に亡くなっているでしょうから…

それでは、筆者の予想と界隈の予想をいれながら約120年後の未来について考えたいと思います。

 

ビットコインシステム120年後の未来予想

手数料の高騰

質問にもあるように単純に手数料が高騰する可能性が考えられます。

現状の1トランザクションあたりの手数料は約0.5ドル前後です(約54円)。

ブロックリワードが無くなると手数料収入のみで損益分岐点を越える必要があります。すると必然的に手数料の下限値が決まります。上記であげたようにマイナーの1ブロックあたりの損益分岐点は¥4,298,000となります。現状の1トランザクションあたりの手数料は約1,754円になります。現状の32倍の手数料ですね。

POINT:ただし、1ブロックあたりのリワード枚数は0に近づいていくのでこの算出方法は好ましくありません。正式には電気料金と人件費、ハード代などの実数値から計算する必要があります。

あくまで現状からの参考に…

手数料が54円から1,754円と約32倍の高騰!

トランザクション手数料が高くて騒がれていた時で400円前後だったので、それの4倍以上となると大きな問題であることには変わりありません。これを考えるとこのアプローチは最適だとは思えません。ただしライトニング。ネットワークが普及するならば話は変わりますが、今回は割愛させて頂きます。

現状の損益分岐点に関してコメントをいただいたので目を通してみてください。

 

2xxx年ハードフォークが起こる

ハードフォークはネットワークが健全な証です。

歴史は繰り返されることを学べば大きな議論時にはハードフォーク論争は付きものです(現在ハードフォーク論争を経験した人は120年後にはほぼ亡くなられていますから)。このハードフォークによってビットコインの発行上限がないものが生まれるでしょう。

しかし、そうなれば個人的にはGRINでいいのでは?と思うので現実的なアプローチとは思えませんが、これによって利益を得る人もいるので確実にハードフォークは起きるでしょう。

しかし、それが失敗するのも歴史の教えです。

 

完璧に分散化された世界

2140年ビットコインのブロックリワードがなくなれば、マイナーのインセンティブは手数料収入のみになり、それが現実的ではないことを説明しました。そうなれば大手マイニングプールは撤退を余儀なくされマイニングのプレイヤー構造は大きく変わると考えています。

プレイヤー構造がどのように変わるのかといと、大手事業者から小規模事業者へ、小規模事業者から個人へとより分散化したネットワークに回帰するでしょう。回帰という言葉を使ったのは、ビットコインが世の中に登場した2009年頃のビットコインネットワークを想起したからです。

大手マイニング事業者が撤退するのであれば、手数料収入というインセンティブを求めて小規模事業者や個人がマイニングに参加するメリットがあります。個人のパソコンの余力を使って手数料収入が自動的に発生するのであれば一定数の参加者が見込めるでしょう。そのインセンティブがビットコインネットワークをより分散化させ、より堅牢なシステムを作り上げます。

筆者が想像するにこの未来は割と可能性が高いのではと考えています。

 

まとめ

ビットコインシステム120年後の未来予想ということで、3つの予想をさせて頂きました。

まだ先の話ではありますが、非常に重要な問題で議論に値する内容だと思います。筆者が想像するに「分散化された未来」と言うのが割と考えられる未来なのではないかと思います。

他にもこんな未来があるのでは?

などの意見お待ちしております。

メールアドレスで無料レポートを受け取る

Join Lab Now

ライトニングネットワークのチャネル内の仕組みと基礎

ライトニング・ネットワークのチャネル内の送金の仕組みや方法について解説しています。基本的なことをお伝えしておりますので、この記事を読んで頂くことで今後のライトニング・ネットワークに関する情報についてもより理解を深めやすくなると思います。また、コミュニティー内の質問も多く収録しておりますので一度目を通してみてください。


ライトニングネットワークのチャネル内の仕組みと基礎

今回は、テレグラムの「Tokyo Dragons Den」というグループ内で非常にわかりやすいやりとりがあったので共有致します。

Q:ライトニング・ネットワークについて1つ疑問があるのでご教授頂きたいのですが、A→C、A→B→Cといった形で送金をする場合には、その取引記録等は最終的に誰が保管する事になるのでしょうか?デポジットしているBTCの増加減の事ではなくAとCの取引をしたという記録の保管先についての質問です。

大石氏

A・B・Cがそれぞれ保持します。ABの部分はABが保持して、BCの部分はBCがそれぞれ保持します。

ライトニング・ネットワークではチャネルに関する部分が少し複雑になっています。上記の質問と回答の意味がそもそも分からないという方がほとんどではないでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、最終的には上記の質問と回答の意味を理解して、ライトニング・ネットワークのチャネル内の送金に関する基礎を理解頂けます。

 

ライトニングネットワーク チャネル内の送金の仕組み

ライトニング・ネットワークのチャネル(*1)内での送金に関して下記より図を用いて説明致します。前提として黒い玉はキャパシティ(デポジットされたBTC)を表しており、Bobを「A」Aliceを「B」とします。また、後ほど登場するTomは「C」とさせて頂きます。

*1 チャネル:例えば、「A→B」という取引を行う場合には、まずはじめにチャネルを開く必要があり「A→B」の部分の「→」の部分がチャネルとなります。

上図はA→Bのチャネルを表しています。

A→Bというチャネルを通して、黒い玉を2個送金すると、チャネル内の残高が書き換わります。この状態でチャネルを閉じ(精算す)ると、この残高がそれぞれオンチェーン(ブロックチェーン上)で処理されます。

上図から分かるようにA←Bという送金を実現するためには、いったんAからBに黒い玉を送金しないとA←Bの送金はできません。では、A→B→Cはどうやるかというと、この玉突きの連携です。

これがA→B→Cの連携状態です。

この状態のとき、AからCに2つ黒い玉を送金するためにはどうしたら良いでしょうか?

答えは、AからBに送金、BからCに送金するという連携が必要になります。

ここで重要なのはBはAから受け取った黒い玉をCに送っているわけではないということです。あくまでチャネルはAとB、BとCの間だけで成り立っているので、Aのコインが直接Cに送金されるというわけではありません。

つまりライトニング・ネットワークは、チャネルのバランス(残高)を玉突きのようなイメージで行ったり来たりさせることで、あたかも送金されているような感じに見えるという仕組みなのです。

 

チャネルの精算と残高の記録

次にチャネルを閉じた際のブロックチェーンへの記録についてお話します。

チャネルを閉じるのに必要な情報はABBCがそれぞれの間で保持しています。ABが合意すればABの間の残高を閉じて精算できます。BCも同様に双方の合意によってチャネル間の残高を閉じて精算することができます。ちなみにAは、BCのチャネルを勝手に精算することはできません。

POINT:チャネルを精算するということは、AとBの精算時の残高をブロックチェーン上に記録することを意味します。ライトニング・ネットワークはチャネルを開くことからはじまり閉じることで終わります。手数料は唯一この時に発生します。

チャネルを閉じるとブロックチェーン上に最終残高だけが記録されます。それまでの間に、黒い玉がチャネル内を何回移動しようが、その履歴についてはABの当事者しかわからないようになっています。

このようにA→Bのようなチャネルが沢山作られ、A→B→Cというように繋がっていくと、それがネットワークとなり様々なところに送金可能になるのです。現在ライトニング・ネットワーク内のチャネルは23861個つくられています。また総デポジット量は652BTC(2019年2月7日現在)です

Lightning Network Search and Analysis Engine

Lightning Network Explorer

視覚的にライトニング・ネットワークのチャネルを確認することができて面白いですよ。

 

ライトニングネットワークの送金網とAMP

A→BCDという送金があったとします。

この時Bは、最終着金者がDであることは知りません。Bは、Aからの送金をCにバケツリレーするという命令だけうけて実行しているだけにすぎず、その先Dまで行くということは関知できません。同じように、Cは、Bからの送金をDに送るだけで、それがはじめはAからの送金だったということはわかりません。

つまり、ルーティングする人は前後だけしかわからないという仕組みになっています。しかし、ADは、お互いがどのようなルートでいくら送金したかというのは記録を保持しているので知ることができます。当事者だけが全体を知っているという形になっています。

「ライトニング・ネットワーク内の送金は全て検閲される」という噂がありますが、上記の仕組みを理解していればFUDであることがわかります。

さらにAMPというものがあります。
これは送金経路をいくつかに分けるというしくみです。

たとえばAからXに黒い玉を3個を送りたいとします。

  • A→B→Xというルートで1個送金
  • A→C→D→Xというルートで1個送金
  • A→P→Q→Xというルートで1個送金

3つのルートからの送金をひとまとまりにして送金することができます。

そうすると、それぞれ途中の経路の人は、全体の送金がいったいどうのように行われているのかを知るすべは殆どないでしょう。ということでライトニングは経由者(=ハブ)が検閲できるという話も正しいですが…

  1. 送金経路を知ることができる範囲は前後まで
  2. AMPで送金すると全体像は把握不可能

なので、全体としてはオンチェーンよりも匿名性が増し、チェーン解析のようなこともできないと考えられます。

 

質問と大石氏の回答

Q:ライトニングはこのリレー途中で外部からの阻害行為を仕組的に予防してることにもなるのでしょうか?

Community ALNHTLCという技術を使ってトラストレスな仕組みを構築しており、外部からの阻害および参加者同士の裏切り行為を防止しています。結構複雑なので自分もなかなか理解できなかったのですが、以下の記事がたぶん一番わかりやすいかも?https://zoom-blc.com/lightning-network

HTLCというのは、Hashed Timelock Contractの略でBTCをロックされたアドレスに送金して、一定の条件を満たすことで資金の取り出しが可能となります。この仕組みを用いることで赤の他人ともトラストレスな取引が実現します。

Q:オフチェーンの仕組がなぜこんなに早い送金を実現してるのでしょうか?

Community A:ご存知と思いますが、オンチェーントランザクションは新規BTCの供給スケジュールを固定にするためにどうしてもブロックタイム10分の制限があります。オフチェーンの場合はそこに依存しないので、参加者同士での接続のみで次々にチャネルを更新できるので早いです。

オフチェーンはブロックチェーン外の処理ということです。

Q:リレー途中で阻害されても、一時的にロックして到達先から承認されないと(自分のチャンネル内の?!)全て取引が破棄されるので、セキュリティーが担保される感じでしょうか

Community A:自分の理解だと、ロックしているものを無理やり解除するしようとすると損するため実質できない、ということだと思います。

Q:最終的にブロックに記録されるのはライトニングで決済されたかなり後になってからトランザクションとして記録されるイメージでよいのでしょうか?

Community A:ブロックに記録されるのは、ペイメントチャネルを閉じたときですね。たしか現状は時間の制限はないので、ずっと開きっぱなしでもいけるはずです。

大石氏

リレー途中で悪さや障害があると、送金全体が失敗する仕組みになっています。なので資金が途中でスタックしてしまうというようなことはないようになっています。技術的にはHTLCという仕組みを使っています。

最終的にオンチェーンでコインを使いたければチャンネルを閉じてコインをオンチェーンに戻す必要があります。ただしその必要がなければチャンネルはずっと開けっぱなしでもOK ですし、オフチェーンの世界でなんで何度でも使って送金したり受取することができますので、 そのまま財布として使い続ければ問題なしです。送金の都度チャネルを閉じる必要はありません

Q:Bluewalletに関してはペメントチャンネルを意識せずに使えてるように感じますが、他のウォレットだとチャンネルを閉じるか開けとくか任意に設定出来る感じでしょうか?もし他に代表的なお勧めのウォレットなどあれば教えていただけると幸いです

大石氏

Lightning Wallet というのが、チャネルの設定ふくめていろいろできるようになってます。私もこれをつかってます。(android のみ)

Q:ただの質問になってしまい恐縮ですが、追加でBTCをライトニング・ネットワークに入金する場合は、チャネルを閉じる必要はない。ライトニング・ネットワーク外のウォレットにBTCを出金する場合、チャネルを閉じる必要がある。という理解で大丈夫でしょうか?

大石氏

今のところチャネルにお金がなくなった時に外からBTCを入金するというのができないのですが、サブマリンスワップという方法を使うとこれができるようになります。ただし通常のオンチェーン手数料がかかります。あとスプライシングと言ってチャネルの容量を後から増減できるような技術も今後できるようになるようです。

以上

ここまで読んで頂けたのであれば最初の質問にも答えられるようになっているはずです。試しにもう一度見直してみてください。また、それ以上に全体像の理解ができたのではないでしょうか?

今後もライトニング・ネットワークに関する記事を増やしていきたいと思います。

 

あわせて読んでほしい記事

[blogcard url=”https://atomic-temporary-106217043.wpcomstaging.com/bitcoin-qa2/”%5D

 

LINE@ – 友達追加 –

おかげさまで現在お友達が1057名を突破しました。仮想通貨の最新情報や重要なファンダ情報などを「プッシュ通知」にて誰よりもはやくお届けします。

https://platform.twitter.com/widgets.js

CoinPicks Labってなに?

ライトニングネットワークが世界に与えるインパクト

ライトニング・ネットワークは、オフチェーン処理によってネットワーク内にデポジットされている分だけを高速で送金することができ、グローバルな決済システムとしての可能性を持ちます。しかし、今回の記事ではそれ以上に伝えたいことがあります。



ライトニングネットワークが世界に与えるインパクト

CoinPicksの質問箱にて下記のような質問をいただきました。

Q最近BTCのライトニング・ネットワークの発展の記事がありましたが、最終的にBTCのライトニングネットワークが拡大構築されることでどこまでの規模の決済送金ができるようになる可能性があるのでしょうか?

質問ありがとうございます。

早速上記質問内容について回答をしていきたいと思います。

 

ライトニング・ネットワークがもたらす決済システム

ライトニング・ネットワークに興味を持って頂けたということで、関連する記事を執筆した甲斐がありました。

ありがとうございます。

「ライトニング決済が拡大していくと、どこまでの規模の決済送金ができるようになるのか」という部分ですが、ネットワーク内にデポジットされている分だけ送金として使用することができ、グローバルな決済システムとしての可能性を持ちます。

1回の最大送金金額についてですが、金額が上がるにつれてキャパシティ不足に陥り成功確率が下がるようです。実際の数値について詳しい方がみえましたらコメントお待ちしています。

HELP:ライトニング・ネットワークを用いたオフチェーン処理にキャパシティ問題があるとおもうのですが、送金枚数と成功確率の相関関係についてご教授下さいませ。

テレグラムの「Tokyo Dragons Den」にて回答をいただきました。

ビッグストーン

送金金額が多くなると成功確率は下がります。いまの多くのチャネルが100万〜200万サトシ前後だとおもいます。なので、50ドルを超えると成功確率がぐっと下がるとおもいます。

去年の夏頃は5万サトシとか7万サトシの送金が通る確率が半分ぐらいだった感じです。今だとそれはほぼ確実に通る感じですね。

200万サトシの送金をacinq経由でブルーウォレット宛に行ってみましたが実験結果は通りました。

通常の買い物の範囲と言うとだいたい100ドルぐらいだと思うのでつまり二百万サトシがいつでも通るようになると本当に 日常決済はライトニングでできるようになると思います

非常に学びになりますね。

ありがとうございます。
今回の質問と合わせて筆者はお伝えしたいことがあります。

ライトニング・ネットワークは世界に何をもたらすのか?

 

ライトニングネットワークは必要なのか?

ライトニング・ネットワークは、ビットコインのスケーラビリティ問題をオフチェーン(ブロックチェーン外)処理によって解決ではなく迂回しています。ビットコインによる決済をオフチェーン処理することで、1ブロック10分という制約を受けません。これによって同一ネットワーク内に存在するユーザーと高速なマイクロペイメント(少額決済)を実現することができます。

マイクロペイメントというと、1円以下の少額決済の実現とよく聞きます。

ところで1円以下の決済(経済圏)って必要なの?

これは非常に面白い視点です。

前回、下記記事でも紹介したようにライトニング・ネットワークを用いた決済サービスは複数存在します。

[blogcard url=”https://atomic-temporary-106217043.wpcomstaging.com/lightning-network-contents/”%5D

記事の続きを読むのにマイクロペイメント

予測市場(ギャンブリング)にマイクロペイメント

少額の寄付にマイクロペイメント

・・・・

上記サービスでも確かに少額決済するメリットがあります。

しかし革新性に欠けます。

しかし、これらのサービスから気付きを得ることができます。

それは何か?

Visualization of value(価値の見える化)です。

何気ない感謝の気持ちや些細な行動を可視化して、トークンインセティブによって形にすることができるのです。これは全く新しい経済圏であるがゆえに必要か否かという議論は不毛でしょう。それよりも新たな経済圏を創出するライトニング・ネットワークの可能性は計り知れないと感じます。

2019年2月1日 追記

記事投稿後に2件質問を頂きましたので共有させて頂きます。

Qライトニングネットワークはこのまま広がると10万円から100万円の決済それ以上もできるようになることを目指しているのでしょうか?

あくまで目的はスケーラビリティの改善です。

日常的な買い物で決済の確定までに約10分掛かるのは現実的な数字ではないですよね。それを数秒で完了させることを目的に開発されているのがライトニング・ネットワークです。

GMOリサーチ株式会社調べで日常的な決済で使用される金額は平均2,000円から3,000円とのことです。実質10,000円以下の決済がほとんどでしょうから、この金額がスムーズに決済可能となれば実用化も現実みを帯びてきます。

2019年2月の段階で既に100万Satoshi(約4,000円)から200万Satoshi(約8,000円)の決済が可能になっているようです。ネットワークの安定性はさておき、ライトニング・ネットワークが日常的な決済として使用される基準値に近づいています。

ビットコインの価格市場は低迷していますが、テクノロジーは発展を続けています。

ちなみに10万円から100万円の決済がライトニング・ネットワーク上で、できるようになるかはネットワークデポジットされたビットコインの全体数に依存します。

[blogcard url=”https://www.coinpicks-lab.com/t/topic/145″%5D

Qライトニングネットワークは5,000円くらいまでの決済のみまでで、それ以上の決済は他の仕組みを実装または他の通貨(BCHなど)に任せる形になるのでしょうか。

なぜライトニング・ネットワークの送金が100Satoshi(約5,000円)から200Satoshi(10,000円)の送金に留まっているのかというと、ネットワーク内にデポジットされているビットコインの全体数がまだまだ少ないからです。

去年の夏頃はもっと少なかったので、ライトニング・ネットワークで送金できる金額はもっと低かったのですよ。なぜ、デポジットされているビットコインの全体数が少ないと送金額に制限がかかるのかは、また記事にしたいと思います。

あわせて読んでほしい記事

[blogcard url=”https://www.coinpicks-lab.com/t/topic/144″%5D

[blogcard url=”https://atomic-temporary-106217043.wpcomstaging.com/lighteningnetwork-1/?preview_id=2684&preview_nonce=71c2a74af2&_thumbnail_id=2706&preview=true”%5D

 

LINE@ – 友達追加 –

おかげさまで現在お友達が1057名を突破しました。仮想通貨の最新情報や重要なファンダ情報などを「プッシュ通知」にて誰よりもはやくお届けします。

https://platform.twitter.com/widgets.js

CoinPicks Labってなに?

マイニングの規模縮小と撤退によって送金遅延と事業者の集権化は起きるのか

マイニング事業者の規模縮小と撤退によって送金遅延とマイニング事業者の集権化という懸念がありました。しかし、ハッシュレートやハッシュレート分布やMempoolを分析することでビットコインの送金遅延やマイニング事業者の集権化に関して問題がないことがわかりました。懸念に対する結論の証明については記事をご覧下さい。


ビットコインの送金遅延とマイニング事業の集権化を紐解く

Q最近、大手のマイニング事業者の撤退報道がとても増えていますが、ビットコインは継続できるのでしょうか?

CoinPicksの質問箱にて上記のような質問をいただきました。

そして下記のように回答させて頂きました。

Aお世話になっております。結論から申し上げますと問題ありません。マイニング事業者が撤退するということは、PoWの性質上ブロックが承認されにくくなる可能性。つまり、送金が思うようにできなくなるのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、ハッシュレートとその分布、そしてMempool(待機ブロック)を見て頂くと、送金遅延に関しては「問題がない」ということを理解頂けます。ビットコインのハッシュレートはこちらをご覧下さい。ハッシュレートの分布はこちらをご覧下さい。Mempoolはこちらをご覧下さい

ということで詳細を記事に致します。

 

ビットコイン価格とマイニングの損益分岐点

現状仮想通貨市場は低迷期でビットコイン価格は2018年のピーク時から約73%近く下落しています。

ビットコインの価格が下がればビットコインのマイニングをしている事業者の損益分岐点も変化します。これはビットコインのブロックリワード(ブロック報酬)からイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(電気代・人件費)を差し引くことで算出することができます。

実際のマイニンングの損益分岐点はどれくらいなのでしょうか?

BITMAIN社のAntminerS15という最新のマイニング機器を使えば、今日現在の採掘難易度で約3070ドルになるそうだ。日本円に換算すると343,840円。だが、従来からの主流機器はBITMAINAntminerS9であり、この機器を利用している層の損益分岐点は約5080ドル。日本円換算では約568,960円。@マナさんの記事引用

BITMAINといえばBTC.comとAntPoolというマイニングプールを運営しており、下記ハッシュ分布を見て頂くと全体の27.1%を占めています。そのBITMAINの損益分岐点を上記の通りと考えれば、ビットコインの価格下落の影響によってマイニング事業の縮小ということに納得がいきます。これだけの大手マイニング事業者が規模を縮小するということは個人によるセルフマイナーやその他のマイニングプールも規模を縮小せざるを得ないでしょう。

2019年1月 ハッシュ分布

ということは、

多くのマイニンング事業者が事業規模の縮小や撤退をすることで、ビットコインブロックの承認遅延やマイニング事業者の集権化問題が発生するのではないか?

というのが今回の質問になります。
結論から言います。

大手マイニング事業者が事業規模を縮小や撤退をしても現段階では送金遅延や集権化に関する問題はありません。

その根拠はなにか?

  • ハッシュレートから読み解く
  • ハッシュレート分布から読み解く
  • Mempoolから読み解く

以上3要素から説明していきたいと思います。

 

ハッシュレートから読み解く

ハッシュレートを確認することでどれだけの計算リソースが集まっているかを確認することができます。

ハッシュレートが高いということは、ASICやGPUというマイニング機器の計算能力が多く集まっていることを意味します。ハッシュレートが低いということはその逆を意味しています。

多くのマイニング事業者の規模縮小と撤退が相次いでいる今、ハッシュレートの状況はどうでしょうか。

2018年11月から12月にかけて下落していますが、ハッシュレートは再度増加傾向にあり問題はなさそうです。

下記画像はビットコインのブロックがどれくらいの時間で承認されているかを表しています(平均:約10分)。

2018年11月21日と29日を見てみると1ブロック承認するのに約16分程かかっています。この日付は上記2018年11月から12月のハッシュレートが急落している時期と重なります。

このように一時的なブロック承認遅延は生じたものの、その後は平均10分間隔のブロック承認時間を保っており、マイニング事業者が撤退したことで生じる送金遅延はないと捉えることができます。

そしてこれからもマイニング事業者の撤退が原因で継続的な送金遅延が発生する可能性は低いと考えています。

なぜかというと、合理的なマイニング事業者にとってブロックリワードやマイニング手数料というインセンティブがあるからです。

他のマイニング事業者が撤退することでハッシュレートが下がります。すると今度はDifficulty(マイニングの難易度)が下がります。Difficultyは約10分間隔でブロックが承認されるように動くマイニング調節プログラムです。これによってマイニング事業者がどれだけ撤退していこうと資金力のある一定数のマイニング事業者は多少の赤字でもマイニング事業を継続するインセンティブがあります。

しかし、一定数のマイニング事業者が残ることで懸念されるのがマイニング事業者の集権化です。実際に多くのマイニング事業者の規模縮小と撤退が相次いでいる今、どれだけのマイニング事業者がどれだけのリソースを投入しているのでしょうか。

 

ハッシュレート分布から読み解く

ハッシュレートはマイニング事業者による計算リソースの量を表しており、事業者の規模縮小と撤退が相次いでいる今でも、ハッシュレートは問題のない値を推移しておりブロック承認時間に遅延がないことがわかりました。しかし、ビットコイン価格が損益分岐点を下回ることで、マイニングを事業として継続することができる事業者に偏りが生まれ集権化に繋がるのでないかという懸念がありました。

まずは4枚の画像をご覧ください。

↓2017年9月 ハッシュ分布

↓2018年5月 ハッシュ分布

↓2018年9月 ハッシュ分布

↓2019年1月 ハッシュ分布

データの時間軸が2017年9月、2018年5月、2018年9月、2019年1月というのに意味はなく、私の持っているデータでの検証となることをご了承ください。

上図4枚の分布は、全体を100%とした時にどこのマイニング事業者がどれだけの計算リソースを投入しているかを表しています。この4枚の分布から読み取っていただきたいのは、事業者の規模縮小と撤退が相次いでも事業者に偏りが生まれ集権化しているということです。

【訂正】 2019年1月17日:分布の中に存在しているUnknownは、その他を意味しており複数の団体の集まりです。つまり事業者の規模縮小と撤退が相次いでも事業者に偏りは生まれず集権化されていないということです。

ハッシュレートが右肩上がりであった2017年9月と、事業者撤退が相次いだ2019年1月のみを比較してみましょう。

2017年9月

上位4社の合計ハッシュレートだけですでに51.6%と集権化していたことが分かります。

2019年1月

その他を意味するUnknownが全体の20.7%を占めており、大きく分散化していることが分かります。注意点としてUnknownの内訳がわからないので、実際にどれだけ分散化しているかは分かりません。

 

Mempoolから読み解く

最後にMempoolを見てみましょう。

Mempoolとは、承認されるのを待っているトランザクションの数を表しています。

直感的に待機しているトランザクションが少ないことがわかります。

ビットコインは取引が行われると最初にMempoolに送られる仕組みです。その後マイニング事業者によってブロックに含まれて行きます。上図をもとにブロック承認遅延がないことを証明したいのですが、このグラフの生成タイミングは任意の時間帯での待機ブロック数を元に形成しているため、あくまで待機トランザクションが多いか少ないかを全体から俯瞰するしかありません。

では、別の視点から待機トランザクションによる送金遅延がほとんどないことを証明します。

Difficultyは10分間隔でブロック生成されるように調節されるため、証明は約10分間隔でブロックが生成されていると仮定します。

  • トランザクション数 / 1ブロックあたり:1,500〜2,500個(平均2000個とします)。
  • ブロック数 / 1日(10分に1度生成):144個

1ブロックあたりのトランザクション数(2,000個)と1日に生成されるブロック数(144個)を乗算すると、1日に処理できるトランザクションの数は288,000個となります。

下図は1日あたりのトランザクション数を表しており、2019年1月17日のトランザクション数は296,695個、その他の日でもだいたい300,000個以下ということが分かります。

つまり、約10分間隔でブロックが生成されており送金遅延がないことの証明になります。

 

まとめ

様々な図を用いて説明させていただいたのですがいかがでしたでしょうか?

マイニング事業者の規模縮小と撤退によって送金遅延とマイニング事業者の集権化という懸念がありました。まずハッシュレートやMempoolを分析することでビットコインの送金遅延がないことがわかりました。そしてハッシュレート分布を過去と比較することでマイニング事業者の集権化も起きていないことが分かりました。

これらからビットコインの送金遅延や事業者の集権化に関しては問題ないという結論となります。

今回のようにCoinPicksの質問箱にてご質問をいただけると、このように記事で詳細を説明しながら回答したいと思いますので、質問どしどしお待ちしています。

 

CoinPicks LINE@

おかげさまで現在お友達が1057名を突破しました。仮想通貨の最新情報や重要なファンダ情報などを「プッシュ通知」にて誰よりもはやくお届けします。

https://platform.twitter.com/widgets.js

CoinPicks Lab

学習項目
 
  • 分析レポート
  • Bitcoinについて
  • Ethereum経済圏について
  • ST(セキュリティートークン)について
  • PoS型プラットフォームトークンについて
  • ステーブルコインについて
  • コンセンサスアルゴリズムについて
  • トークン設計について
  • 流通設計について
  • CBDCについて
  • 各インフルエンサーによる特化した情報
  • Q&A項目の共有
  • 基礎学習
  • 掲示板

https://lounge.dmm.com/detail/761/

などなど…
今後も学習項目は増えていきます。