Ethereum基礎学習|GHOSTプロトコルとは?

Ethereum基礎学習|GHOSTプロトコルとは?
GHOSTプロトコルとは何か?ブロック生成に同じPoWを採用しているBitcoinとの違いについて記載しています。


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Ethereum基礎学習|GHOSTプロトコルとは?

20198月時点でEthereumに採用されているGHOSTGreedy Heaviest Observed Subtree)プロトコルは、マイナーによるブロック承認作業によってチェーンが分裂した際に、どちらか一方のチェーンに収束させるための仕組みです。その選択方法は、よりコンピュータによる計算能力(ハッシュパワー)が集まっている方に収束させるというものです。ブロック生成に同じPoWを採用しているBitcoinとの違いはというと、Bitcoinの場合は1番「長いチェーン」がメインチェーンとして収束していき、Ethereumの場合は1番「重いチェーン」がメインチェーンとして収束していきます。

なぜ同じPoWを採用しているのにも関わらず、メインチェーンの収束の仕方に違いがあるのかというと、ブロック生成時間が異なるからです。Bitcoinの場合は、1ブロック生成時間は約10分です。Ethereumの場合は、1ブロック生成時間は約15秒です。処理能力の観点から早いほうが良いとは言えますが、セキュリティやマイニングの集権化といった特有の課題も出てきます。

セキュリティの課題というのは、ブロックの生成スピードが早いほどにマイナーが同時にブロックを生成してしまう可能性が高くなり、チェーンの分裂が発生することで悪意のある攻撃箇所が増えることです。マイニングの集権化というのは、ネットワークに参加しているマイナーは、ブロックを生成するためにハッシュパワーを使用して競争をします。例えば、マイナーAがブロック生成に必要なハッシュ値を計算によって見つけた場合、ネットワーク全体に知らせるために一定数の時間が必要になります。しかし、マイナーAは誰よりも早く次のブロック生成に必要な計算を始めることができ、集権化してしまうというものです。

Ethereumのブロック生成時間の速さを活かしながら、セキュリティやマイニングの集権化の課題を解決しているのが、GHOSTプロトコルということです。では、どのように課題を解決しているのでしょうか?

セキュリティの課題はに関しては、メインチェーンから分裂した際のブロック(unclenephew)に費やされた計算資源もメインチェーンの重みとして考慮されます。つまり、これは分裂したuncleブロックやnephewブロック(uncleブロックの子ブロック)でさえもEthereumのセキュリティに貢献していることを意味しています。

マイニングの集権化に関する課題は、uncleブロックやnephewブロックに対してもブロック報酬を設定している点で、解決というよりも緩和しています。uncleブロックのマイニング報酬はメインブロックの87.5%、nephewブロックだと3.125%のマイニング報酬を得ることができます。これによってマイナーが、uncleブロックやnephewブロックをマイニングするインセンティブを作り出しており、それがセキュリティにも関連してくるというものです。しかし、親ブロックのマイニンングに対する初期発見者の優位性は変わらないという点で、解決ではなく迂回であるという意味です。

Reference
https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paper#modified-ghost-implementation

 

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Ethereum2.0|バリデータの説明

Ethereum2.0|バリデータの説明
Ethereum2.0に実装されるバリデータのシステムについてレッスン1からレッスン3までに分けて説明します。


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Ethereum2.0|バリデータの説明

Ethereum2.0に実装されるバリデータのシステムについて説明します。

Lesson 1: Serenity, not Shasper

去年のDevcon4で、VitalikはShasper(シャスパー)(Sharding(シャーディング )とCasper(キャスパー)を融合し、コミュニティが付けた名前)という造語が嫌いであることを表明しました。そして、Ethereumの新たなステージの名前、つまりEthereum 2.0を「Serenity(セレニティ)」と呼ぶようにコミュニティに要請しました。

Lesson 2: Multiple Phases

Serenityは4つのフェーズに分かれています。

  • Phase1:Beacon Chain(ビーコンチェーン)フェーズと呼ばれる最初のフェーズでは、バリデータが稼働しているBeacon Chainの取得に焦点を置いています。
  • Phase2:Shard(シャード)をデータとして追加することに焦点を置いています。
  • Phase3:Shard内及びShard外でのデータの転送がスマートコントラクトを通して可能になります。
  • Phase4:全体的な調整と最適化

Lesson 3: Validators

バリデータとは、ブロックチェーンの新しいブロックを生成できるエンティティです。または別のバリデータのブロックを検証する存在です。バリデータとは1つの「ノード」であり、1つのコンピューター(1Cと呼ぶことにします)を表します。ブロックを生成するバリデータは「Proposer(プロポーザー)」と呼ばれ、ブロックを検証するバリデータは「Attester(アテスター)」と呼ばれます。バリデータは、Beacon Chainと呼ばれるバリデータプールの中から選出されます。選出方法は、乱数(RANDAO+VDFとして知られるランダマイザー)によって選出され、選択されたバリデータがCommittee(コミッティ)を作ります。

一部のバリデータがCommitteeに選出されると、そのバリデータは次のブロック生成の準備と責任が与えられます。これは、Slot(1つのSlotは、1ブロックの生成と他のバリデータからの検証を意味します)と呼ばれるタイムフレームで発生しています。また、ランダムに選択されたすべてのバリデータがアテステーション(検証)を実行できるようになったSlotのセットを、Cycle(サイクル)と呼びます。

Becoming a Validator

バリデータになるためには、32ETHをEthereumのスマートコントラクト にロック(ステイク)する必要があります。ロックすることでネットワークに参加することができます。バリデータは、特定のShardまたは複数のShardを担当し、一方のバリデータは、1つ、又は2つのShardの検証をすることができます(Lesson3で説明したProposerとAttesterの役割です)。つまり、1Cのリソースを使用して、最大2つのshardを検証することができます。ETHをさらにステークしたい場合は、さらに1Cのリソースを準備する必要があります。これはネットワークの分散化を促進することができます。

Lesson2で説明したように、Phase1及びPhase2ではシステム内でのデータ転送がまったく行われないため、トランザクションの処理はPoWに依存したままになります。当分の間、PoWとPoSを共存させておくことがネットワークの目標になります。この移行は段階的なもので、マイナーの収益が急激に奪われたり、固定のハードウェアに縛られたりすることもありません。では、実際にバリデータになれる期間はどのくらいなのでしょうか?また、Slasher(スラッシャー)とは何か?そして、トランザクションが存在しない場合、バリデータは何を検証するのでしょうか?以下にその説明を簡単にしたいと思います。

  1. バリデータは、誤った行動をしなければ、いつまでもシステムに残ることができます。
  2. バリデータは、オフラインになると時間の経過とともにステークしているETHの一部を失います。この損失は時間の経過とともに劇的に増加し、オフラインの期間が短いほうがオフラインの期間が長いよりも損失が少なくなります。また、悪意ある行動に対してはさらに厳しい損失を与えます。このアルゴリズムをSlasherと言います。
  3. 新しいブロックチェーンに含まれる、最初のブロックは基本的には空で、参照するデータやShardがないため、Beacon Chainのブロックに有用なものは含まれません。

よくある質問は、「Slasherによって回収されたETHをburn(焼却)するのはなぜか?善意なバリデータに配布した方が良いのでは?」というものです、ETHをburnすることは、Ethereumネットワークに存在するユーザー全てにメリット(希少性の価値と分散性の促進)を提供できるのに対して、善意なバリデータにETHを配布することは、互いのバリデータを妨害するインセンティブが生まれてしまうからです。

 

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Ethereum|レイヤー構造を理解する重要性

Ethereumのレイヤー構造を理解する重要性
Ethereumのレイヤー構造を理解することは、議論や事の本質を理解する上で非常に重要と感じている為、この記事では、各レイヤー構造について説明させて頂きました。


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Ethereumのレイヤー構造を理解する重要性

David Hoffman(デビットホフマン)氏の記事では、Ethereum経済圏の普及に当たって各種レイヤー構造と役割について理解を深めることは重要です。また各種レイヤーは上のレイヤー層に安定性をもたらします。

まずはじめに各種レイヤー構成は以下になります。

  • Layer 0 – Ethereum
  • Layer 1 – MakerDAO
  • Layer 2 – Lending and Borrowing
  • Layer 3 – アプリケーションレイヤー
  • Layer 4 – 流動性

下図から各層の安定性が、その上の層に影響を与えることがわかります。これが、基盤であるEthereumの開発が非常に重要であるといえる理由です。同様に、Ethereumの構築ほど重要ではありませんが、MakerDAOを正しく構築することの重要性も示しています。Ethereum経済圏のレイヤー0とレイヤー1が適切に構築されることで、レイヤー3からはコードによって完全に管理され、市場参加者と相互作用する金融アプリケーションの活気あるエコシステムをサポートすることができます。

Layer 0:グローバル債券市場

Ethereum 2.0は、ETHのステーキングを可能にします。32ETHを保有するユーザーは、ネットワーク上のトランザクションを検証することができ、ステーキング報酬を得ることができます。ステークレートは下図から確認することができます。

このネットワーク上に集まるステーキング総量は、Ethereumネットワークのセキュリティに大きな影響を与えます。また、その上に構成されるレイヤー層にも大きな影響を与えるため非常に重要になります。

Layer 1MakerDAO

MakerDAOは、ETHを担保にUSDにペグしたステーブルコインDAIを発行しておりDAIの生成者であるCDPホルダーは、Stability Feeを支払うことを約束します。Stability Feeは金利として設定されており、流通市場でのDAIの価格を管理するためにも使用されています。

高い金利は、DAIの供給量を抑える働きがありDAIの価格を押し上げます。低い金利は、 DAIの供給量を増加させる働きがありDAIの価格を抑えます。

Layer 2Lending and Borrowing

Lending(レンディング)とBorrowing(ボローイング)の大半には、DAIが使用されており下図からその様子が分かります。

https://loanscan.io/loans#outstanding-debt

DAIが全体の88%を占めており、最もロック率が高いのがMakerCompoundです。このDAIは知っての通り、Ethereumプロトコル上で発行されている為、Layer 0の安定性が非常に重要になってくるということです。万一、Ethereumプロトコル上に脆弱性があった場合、上位レイヤー層に影響がでてきます。

Layer 3The Application Layer

アプリケーションレイヤーには既にいくつかの、以下のような有名なサービスがローンチしています。

  • MakerDAOMakerDAOはドルペッグのStable CoinであるDAIを発行する為のシステムです。
  • Compound:デジタルネイティブの自律分散型のレンディングサービスです。
  • Kyber Network:スマートコントラクトを利用し、より利用価値の高い分散型取引所の構築を目指すプロジェクトです。
  • UniswapEthereum上で動作する、ETHERC-20トークンを交換するためのプロトコルです。
  • Augur:予測市場のプラットフォームです。
  • dYdX:イーサリアムのERC20トークンのペアに対して、いくつかのタイプの金融派生商品を作成、発行、取引できることを可能にするプロトコルです。
  • UMAUniversal Market Access)プロトコル:誰もが公正に金融商品・投資機会にアクセスできるようにするための金融契約プラットフォームです。
  • 0x:オーダーブックベースの取引所に注文を提供するためのプラットフォームです。

当然これらのサービスはプロトコル層であるLayer 0Layer 1の影響を大きく受けます。ちなみに現在はEthereumベースで話をしておりますが、CosmosPolkadotなど強力な競合も出てきており、プロトコル層の最終的な勝者がどこになるかは、アプリケーション層であるLayer 3にとっては非常に重要なトピックになります(当然Layer 2も同様)。

アプリケーション層の動きとしては、どのプロトコルが主流になっても対応できるようにしておくことがベストプラクティであると言えます。その決定は、Ethereu 2.0がローンチした後に決まることでしょう。

Layer 4:Liquidity

最後のレイヤーは、流動性を提供するレイヤーです。完全に下位階層に依存しており、InstaDappのクロスプロトコルブリッジが良い例になります。InstaDappは、ユーザーはより良いレートにアクセスするために、現在レンダリングしているプラ​​ットフォームから別のプラットフォームへ、つまりMakerDAOからCompoundへ、自動的にレンディングを転送するサービスを構築しました。

流動性の確保は、自律分散型のプロトコルに命を吹き込む、最終的な課題ともいえます。

 

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Ethereum 2.0について意外と知られていない8つの事実

Ethereum 2.0について意外と知られていない8つの事実
Ethereum2.0 のネットワークに参加するには、バリデーターが32ETHをステーキングする必要があることは知られています。しかし、知られていない事実としてEthereum 2.0のネットワークを現状の堅牢性を維持したまま開始するためには、全体で約200万ETHがネットワークにステーキングされている必要があるということです。


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Ethereum 2.0について意外と知られていない8つの事実

1.Ethereumネットワークには200ETHのステーキングが必要

Ethereum2.0 のネットワークに参加するには、バリデーターが32ETHをステーキングする必要があることは知られています。しかし、知られていない事実としてEthereum 2.0のネットワークを現状の堅牢性を維持したまま開始するためには、全体で約200ETHがネットワークにステーキングされている必要があるということです。2019726日時点で214.98ドル(約23,000円) / ETHであることを考えると、約4.2億ドル(約450億円)相当のETHのステーキングが必要ということになります。

しかし、多くの人にとってEthereumでさえも安心したネットワークではないというのが本音でしょう。Ethereumを普段使用している人でさえも、最初からステーキングシステムに参加するには抵抗があるでしょう。その為、十分な数のステーキングが集まるには多くの時間が必要になります。

以下関連データを紹介します。

  • Committee(検証者)毎に128のバリデータが選出することを目標としており、1024シャードの最低限のセキュリティを維持するためには約131,072のバリデーターが必要になります。128個のバリデータはあくまで目標値であり、最低限必要なバリデータ数は111個です。
  • バリデーターの数が111個より少ない場合、ネットワークはシャードをスキップします。結果処理速度が落ちて行きます。
  • 技術的にはたった64個のバリデーターでネットワークを稼働することができますが、安全性は低く、動作も遅く、シャードは意図したとおりに動作しません。

2.バリデータのオンライン上の秘密鍵|安全です

ブロックを生成するには、バリデータがインターネットに接続され、アカウントの秘密鍵が読み込まれている必要があります。これについて、バリデータがハッキングされた場合、ステーキングしているETHも盗まれてしまうのではないかという懸念をよく聞きます。

32ETHをステーキングしてバリデーターになると同時に、EXITアカウントとEXIT Shardに関する情報もコントラクトに送信します。これは、仮にバリデータであるユーザーがシステムから追い出されても、あなたのETHはあらかじめ指定しておいたアドレスに送られます。

3.Ethereum2.0のブロック生成速度は6秒ですが

Ethereum 2.0の一般的なブロック生成時間及びバリデータの選出時間は6秒です。しかし、UNIXタイムスタンプは潤秒の影響を受けやすいため、1部のスロットの長さは5秒~7秒になる場合があります。基本的な知識として、バリデータが選出される期間はepoch(エポック)という単位で区切られており、1epoch = 64 slot(スロット)で分けられています。1 slot6秒なので、約6分ごとにValidatorが選出されるという仕組みです。

4.バリデータのオフラインは罪|間違っています

バリデータノードが仮に18日間オフラインになり、BeaconChain(ビーコン・チェーン)がファイナライズされていない場合、最大60.8%ものETHがペナルティとして没収されます。これをSlashing(スラッシング)といいます。最低ペナルティは1ETHですが、同時にSlashingされた人数に比例してこの割合は増加します。

多くのバリデータが同一のBeaconNode(ビーコンノード)に依存することになるでしょう。しかし、BeaconNodeSlashingによるペナルティを受ける場合、その没収されるETHの量は独立したBeaconNodeの方が少ないのです。これは、BeaconNodeを分散化させるための重要なメカニズムです。

オフラインであることが、重いペナルティの対象になるかのように記載していますが、実際にはそれ程重いわけではありません。

というのも、1/3以上のバリデータが同時にオフラインになっている場合に大きなペナルティが課せられます。そうでなければ、オフラインであることによるペナルティは小さく、ネットに接続している時間が5067%を超えている限り、バリデータとして利益を上げることができます。このインセンティブ設計は、分散化の促進と新規参入者を落胆させないように意図的に寛容に設計されているのです。

5.バリデータの実行にはモバイルデバイスでも可能

NanoPCのような脆弱なデバイス上でバリデータを1個か2個実行することは可能ですが、おそらくBeaconNodeを実行することはできません。BeaconNodeとバリデータの違いについては次回説明しましょう。

モバイルデバイスを使用してバリデータになることもできます。しかし、モバイルデバイスのスリープ時はオフラインを意味しており、触っていない時間とオフラインの時間がイコールになる為、運営は厳しいといえるでしょう。

前述のいずれの場合も、接続する外部BeaconNodeが必要です。Infuraのようなサービスは、バリデーターが接続するためのBeaconNodeを提供していますが、自宅に安定した接続環境があれば、自身でBeaconNodeを実行することを推奨しています。

ちなみに標準的なラップトップ(PC)であれば10台までのバリデーターに対応できる予定です。

続きはメールマガジンで配信しています。

  • 6.Ethereum 2.0用のASICが存在する?
  • 7.スロットにブロックが含まれていない理由
  • 8.Queueing Mechanismはネットワークを安定させる。
  • まとめ

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Ethereum2.0についての基礎

Ethereum2.0についての基礎
Ethereum2.0についての理解を助けるために、概要レベルのコンポーネントを簡単に説明した後に、主要な用語を紹介します。


Ethereum2.0についての理解を助けるために、概要レベルのコンポーネントを簡単に説明した後に、主要な用語を紹介します。 この記事の全文をご覧になりたい方はこちらからメールアドレスの登録をお願い致します。

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Ethereum2.0についての基礎

デポジット:バリデーターを取り込むためのETH1に関するスマートコントラクト

  • フェーズ0:Beacon Chain(ビーコンチェーン(今回の対象))
  • フェーズ1:「Shard(シャード)」によるトランザクションの並列処理
  • フェーズ2:EVM2.0、スマートコントラクト

現在のEthereumのメインブロックチェーン(ETH1)では、ノードによるトランザクションの合意によってマイニングが実施されています。ETH2.0では、コンセンサスの方法がProof of Work(PoW)ではなくProof of Stake(PoS)に変更します。

Parallel processing – トランザクションの並列処理

PoSはPoWと同様に、直近のトランザクションセットはグループ化されブロックに含まれます。違いとしては、ノードがブロックを承認する順序の決定方法です。また現在のETH1は、1つのブロックチェーンにすぎませんが、ETH2.0にはブロックチェーンを並列に構成する多くのshardがあります。これらのShardを機能させるために、別のブロックチェーンがShard間のブロックを統合します。この役割はBeacon Chainが担います。

Beacon NodesによるBeacon Chainの構築

ETH2.0クライアントのBeacon Nodes(ビーコン・ノード)を実行しているコンピュータは、ETH2.0ネットワーク上のノードです。ETH1と同様に、接続されたノード同士はメッセージを共有して、新しいブロックを作成/共有して構築します。すべてのノードがチェーン上の最新ブロックに対して合意をするには多少の時間を要します。

バリデータ

ETH2.0のバリデータになるためには32ETH(ETH1メインチェーンのスマートコントラクトを通じて)を個人のアドレスに保有しておく必要があります。このアドレスを使用して、ランダムに選出されたブロックに対して有効であるかを判断して署名することでブロック生成を行います。そしてバリデータは、いずれかのBeacon Nodes(または複数)に接続する必要があります。

ETH2.0では、バリデーターはCommitteeと呼ばれる検証ノードにグループ化される前にランダムにシャッフルされます。そして、エポックごとのスロットに割り当てられます。

各バリデータには、新しく作成されたブロック、または以前に作成されたブロックに対する”attestation/vote”のいずれかに署名することが求められます。そしてエポックの終わりにバリデータがランダムに入れ替わり繰り返されます。

続きはCoinPicks Labで配信しています。

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Ethereumに対する潜在的な意見|282人によるアンケート

Ethereumに対する潜在的な意見|282人によるアンケート
282人に対してEthereumのガバナンスに対する質問をメインに、集計及び分析しています。


Scaling Ethereumの編集者Eva Beylin氏は、Ethereumの技術及びガバナンスに関するコミュニティの見解を知るために調査を実施しました。データは全て匿名で収集されました。

以下にその翻訳と私と身の回りのコミュニティー状況から主観でコメントを付け加えていきたいと思います。

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Ethereumに関するアンケート

  • 282人の回答者。
  • 94%がEthereumのコミュニティメンバーです。
  • 70%がトークン保有者です。
  • 45%がEthereumを基盤とした組織で仕事をしています。
  • 39%DAO事件時にEthereumに関与していませんでした。
  • 51%が100 ETH以上を保有しています。
  • 89%がEthereumベースのDAppを使用しています。
  • 84%がEthereumPoSを支持しています。
  • 57%がEthereumのミートアップに参加しています。
  • 41%がDevconに参加しています。
  • 73%がTwitterを使用してEthereumについて情報を得ています。
  • 66%がRedditを使用してEthereumについて情報を得ています。
  • 61%がWeek in Ethereumから情報を得ています。
  • 36%がTwitterがエコシステム/コミュニティの意見を最もよく反映しいると考えています。
  • 24%がRedditがエコシステム/コミュニティの意見を最もよく反映しいると考えています。

Ethereumのビジョンについて理解度を調査したところ、52% 「非常によく理解している」 と答え、41% 「ある程度理解している」 と答えました。Ethereumのビジョンは上記画像が示すように「Decentralized World Computer Global Financial Platform」です。

Ethereumのビジョンについては「非中央集権、ワールドコンピューター、グローバルプラットフォーム」と頻繁に目にするワードである為、認知度は比較的高いです。

Ethereumのガバナンスについて

回答者の18%が、技術的または政治的ガバナンスに参加したくないと答え、51%が両方に参加したいと回答しています。また、48%が、四半期に1回または2年に1回、ガバナンス活動に参加したいと回答しています。32%が、隔週の参加を希望しています。

また回答者の大多数は、TwitterRedditのアンケートに参加していますが、EIP(技術仕様の改善提案)に参加したのは33%、Ethereum All Core Devs Meetingsには21%しか参加していません。これは、回答者の大多数がソーシャルメディアでEthereumプロトコルに関して議論している一方でプロトコル開発自体には貢献していない可能性が高いことを示唆しています。

ガバナンスに参加する意思が半数以上あることに驚きつつも、そもそもEthereumに興味関心が高い人へのアンケートになっている為、参加意欲が高めなのは納得、少々参加率が低いのではという見方もできます。ガバナンスへの参加率の上昇は分散された運営には欠かせない為、今後の課題ともいえます。

Ethereum Foundationの展望

Ethereum Foundation(財団)について、回答者は財団を非常に信頼しています。このデータは財団の運営、研究、助成金の意思決定プロセスにおける透明性の向上への要望を示しています。

Ethereum Foundationの宮口氏は、助成金の意思決定プロセスをカバーし、ETH1.xの開発者とEthereumのサポートと開発のために2020年に3000万米ドル(約32億円)を費やすとのことです。

また、宮口氏は長期的な研究への取り組み、グローバルなEthereumのイベント、定期的なチームアップデート、研究チームの進捗状況と社内の取り組みについての四半期ごとに財団ブログ投稿にて報告します。さらに、MolochDAOのような持続可能でオープンソースのEthereumプロジェクトをサポートするとのことです。

MolochDAOには、私個人も非常に注目しておりEthereumメインネット上にローンチしているプロジェクトです。オープンソースプロジェクトやコミュニティで資金を調達および配布することを目的にしています。

マイナー&ステイキングガバナンス

注目されているトピックは、マイナーや利害関係者がEthereumのガバナンスに参加するかどうかです。現在のマイナーはEthereumのガバナンスに参加していると75%の回答者が述べています。さらに興味深いのは、77%がそうあるべきだと述べている点です。

続きはこちらのCoinPicks Labにて無料で配信致します。

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Reference
https://medium.com/coinmonks/ethereum-governance

ERC998について学びユースケースを考える

ERC998について学びユースケースを考える
ERC998トークンは、簡単に言えば「トークンを組み合わせてできたトークン」です。FungibleであるERC20トークンやNon-fungibleであるERC721トークンを組み合わせて、1つのトークンを作る、そうしてできあがるのがERC998トークンというイメージです。


本日はERC20トークンやERC721トークンを構成可能な形で表現するERC998トークンについての概要を眺めてみたいと思います。

ERC1155についてはこちらをご覧ください。但しERC998の知識があった方がより理解が深まります。

[blogcard url=”https://atomic-temporary-106217043.wpcomstaging.com/erc1155/”%5D

[blogcard url=”https://atomic-temporary-106217043.wpcomstaging.com/erc725-erc735/”%5D

ERC998|イーサリアムのトークン規格

様々なアセットをトークンの形で表現しようとするプロジェクトはカラードコインという仕組みを用いて実現されていました。最近はあまり使われていませんが、Counterpartyというプロジェクトでは、トークンの発行ができました。2年ほど前にはTwitter界で有名な方々が自分のトークンを発行して、そのトークンを保有している人しか閲覧できないフォーラムで情報を発信したり、トークン保有者に紐付けられたメールアドレスに対してメルマガを発行したりということが行われていました。

上述のような流れを経て、Ethereumでも様々な種類のトークンが誕生してきている、というのが今までの流れです。

ERC998トークンは、簡単に言えば「トークンを組み合わせてできたトークン」です。FungibleであるERC20トークンやNon-fungibleであるERC721トークンを組み合わせて、1つのトークンを作る、そうしてできあがるのがERC998トークンというイメージです。

上記の条件さえ満たせば何でも良いのですが、今までのレポートでも取り上げたCryptoKittiesを例に挙げると、ERC721トークンで表現された猫二匹と、ERC20トークンで表現された猫のための餌をセットにして、ERC998トークンで表現するようなイメージです。

ブロックチェーンの世界では、ERC20やERC721をベースに考えてしまう癖がついていますが、現実世界ではERC998ベースで考えた方が自然な商材はたくさんあります。土地付きの家、家具付きの部屋、複数のパーツで構成されるPC、複数の食材で作られるレストランの食事など、「個別でも販売することができるが、セットで売られるのが一般的であるもの」は身の回りにも多数あります。

各パーツがERC20やERC721であり、それをセットにしたものがERC998、というイメージで良いかと思います。もちろん入れ子構造的にERC998を構成要素とするERC998もあり得ます。

「で、それの何が嬉しいの?」というと、複数トークンの交換を一回のトランザクションで行えるため、ガス代が節約できる点や何らかの特性や機能をもたせることができる点などが挙げられるでしょう。当然ゲームやアセットの管理の幅が広がることも利点として挙げられます。

ERC998トークンとは異なりますが、トークンをバスケットの形にして、複数トークンからなるインデックスのようなものがあります。

ゲームに留まらず、証券やトークンのバスケットの提案も出てきており、それが必ずしも良い結果を保証するわけではありませんが、より複雑なことを表現できるようになれば、逆説的ではありますが人間にとってむしろより自然に理解できるものがトークンによって表現されるようになると個人的には思います。今のブロックチェーンはピュアすぎるというか、清潔すぎて、現代人の直感に反するものが多いと割と真面目に考えています。

一方で最終的に消費者の手元に届く頃には、商材がすっかり複雑性を帯びているような場合、その商材を原材料にまで遡って深く理解することは不可能ではないものの、非常に時間のかかるプロセスを経る必要があります。

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ERC1155について学びユースケースを考える

ERC1155について学びユースケースを考える
ERC1155規格によって発行されたトークンは、種類に関係なく複数のトークンを一度に送信することができるというのが1つの特徴です。


ERC1155とは

「ERC1155」は、シンガポールに拠点を置くEnjin Pte LtdのWitek Radomski 氏によって発表されました。この規格を用いて発行されたトークンは、種類に関係なく複数のトークンを一度に送信することができるというのが1つの特徴になっています。

裏を返せば、ERC20やERC721規格によって生成されたトークンは種類が違うと一括して送信することができなかったということです。例えば、自身のウォレットにEthereum(ETH)とEnjin(ENJ)を保有していたとして、ETHとENJを同時に送ることはできず、トークン毎に送信の手間と手数料が発生します。これを一括でまとめて送信できるようにした規格がERC1155ということです。

ERC1155規格を用いて発行されたトークンは手数料削減に繋がります。

ただし、複数のトークンを一度に送信する場合においてということです。

実際に計算してみましょう。

Ethereumのトランザクション手数料の計算式は、”ガスリミット(Gas) × ガス価格(Gwei) × 0.000000001″で求めることができます。ガスリミットを21,000gas、ガス価格を10Gweiと仮定します。2019年7月10日時点では、ETHの価格は$311.53(¥33,893.84)になるので上記の式に当てはめて計算してみると手数料は最大約¥7.1という数字が出ました。

手数料としてはかなり安価ですが、今後トークンエコノミー経済発展しあらゆる価値がトークンを介して送信できるようになった時には、大きな課題となります。ゲームの世界で例えると分かりやすいのですが、BobがアイテムAを、MikeがアイテムBとアイテムCをそれぞれ持っていたとします。Bobは次のステージに進むためにアイテムBとアイテムCが必要になります。よってMikeからアイテムBとアイテムCを送信してもらう必要があるのですが、このアイテムがERC721トークンであった場合、アイテムBを送った後にアイテムCの送信という手順になります。もどかしさと手数料の観点からユーザービリティーが良いとは言えません。これがERC1155トークンであった場合、アイテムBとアイテムCはたった1回の送信で完了します。

また、ゲーム内のアイテム交換に留まらずトークンの性質上、ゲームを超えての取引にも活用することができます。アイテムABCと現実世界のコンテンツ所有権を表すトークンを交換することさえも可能になります。このように価値の移転においてトークンとの相性が非常に良いのです。

今後、トークン経済圏や個人間取引が活発になり複雑になればなるほど、一括送信が可能であることは重要であると言えます。

 

ERC223についての基礎学習はこちらからご覧ください。

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イーサリアム・ファウンデーションの今後の計画

発行済みイーサリアム の0.6%を保有しているEthereum Foundation(イーサリアム・ファウンデーション)による今後の資金割当とコミットしていくカテゴリーについて記事があったので和訳して共有致します。2019年中には、エコシステム全体の主要プロジェクトに3000万ドルを投資することを言及しています。


はじめに

Ethereum(イーサリアム )の、開発者やコミュニティーを含むネットワークは1年間で大きな成長を遂げました。そして今、Ethereum 2.0(以下 ETH 2.0)に向けて開発は進められています。その進捗に対してEthereum Foundationは興奮しています。

Ethereum Foundationの役割とは…

Ethereum Foundationは、資金の割当を行うエコシステムの発信者であり、Ethereumの提唱者です。Foundationは発行済みETHの0.6%を保有しています。この資金は、エコシステム全体に投資されていくため、時間の経過とともに減少することを目的としています。そして、資金が正しく使われることはEthereum Foundationの責任です。

また、GitcoinやMolochDAOなどの革新的な資金調達メカニズムを支援することで、持続可能なエコシステムの構築を目指しています。

イーサリアム・ファウンデーション – サポートチームの紹介

ETH 2.0 クライアントチーム

ETH 2.0は、Ethereumプロトコルの革新的なアップグレードを想定して付けられた名前です。Nimbus、Prysm、Sigma Prime、Substrate Shasperなど、Foundationによってサポートされているチームは、ETH 2.0を実現するために日々研究開発に取り組んでいます。

ここ数カ月の間に、Nimbus、Prysm、そしてSigma Primeの Lighthouseテストネットが発売されました。また、他のチームもテストネットの準備をしています。

今後数カ月の間に、多くのテスト、ファジング(ソフトウェアの不具合を発見するためのてテスト手法)、および監査のフェーズに移行しています。ETH 2.0に関わる研究、開発、セキュリティチームによる信頼性と多大な努力に加えて、定期的にデポジットコントラクトを検証し、正式にビーコンチェーンを指定するためにETH 2.0ランタイム検証を行いました。

ETH 1.x

昨年開始されたETH 1.xのイニシアチブは、ETH 2.0への移行を容易にすることを目的として、Ethereumの短期的なスケーラビリティと持続可能性の向上に焦点を当てています。Ethereum Foundationが提供した資金は、Alexey Akhunovによるステートレス・プロトコルとステート手数料に関する研究、および同期プロトコルの改善に関する研究に使用されます。

GethやSolidityのような重要なプロジェクトでも作業は継続されており、サポートされているすべてのチームからの定期的なアップデートが行われています。

ZK-rollup

ZK-rolluupは、Ethereumが毎秒数百トランザクションに達することを可能にするために簡易的なゼロ知識証明を使用します。私たちはBarry WhitehatとMatter Labsの協力をによってリサーチ及び研究開発、そして実行をしてきました。

ETHGlobal

ETHGlobalは世界中でEthereumのハッカソンを主催して、エコシステムに新たな開発者を招待しました。これはプロジェクトや会社の創造を促進することに焦点を当てています。最近開催されたETHCapeTownというイベントでは、参加者の70%が南アフリカ出身で40%がEthereumを初めて利用することがわかりました。

Ethereumの共同研究

Ethereum Foundationは、スタンフォード大学とMITと共に3つの研究ワークショップを開催しました。このワークショップでは、数十人の有能な数学者、コンピュータ科学者、経済学者がEthereumに関する様々な問題を紹介しました。例えば、Casper CBC、VDF、Plasma、ゼロ知識プルーフベースシステム、livenessなどが該当します。これらの問題は、何れにしてもEthereumにとって不可欠なものです。

著名な組織とのコラボレーションによってEthereumuエコシステムを促進する

Foundationは、エコシステム全体を強化する為に、著名な組織がEthereumに関与することを奨励してきました。

特に、Visual Studio CodeとAzure Blockchain Serviceを通じてEthereum開発者をサポートするという長期的なコミットメントにおいて、Microsoftと密接に協力してきました。また、HTCやOperaなどの大企業とも連携して、Ethereumのコミュニティに参加することで、Ethereumブロックチェーン上に構築されるアプリケーションをサポートするように働きかけています。また、ユニセフなどの非営利団体とも連携して、社会貢献のためにEthereumを活用する方法を模索しています。

上記の例だけでなく、Foundationが支援するチームによって行われていることはもっとたくさんあります。 今後数週間のうちに、これらのチームからの更なるアップデートをお待ちください。サポートしているチームは、今後数週間のうちに、さらなるアップデートを予定しています。

今後12ヶ月のリソースの割当

今回、来年のFoundationの優先事項と、エコシステム全体の資金割当について多くの情報を共有できることを嬉しく思います。プロセスと優先順位に必要な変更を加えました。そして、エコシステム全体で多くのチームをサポートするためにグラント・プログラム(補助金)を開始しました。

Foundationにとって、プロジェクトが「内部」であるか「外部」であるかは重要ではありません。 重要なのは、私たちがリソースを効果的に使っていること、そしてEthereumの目標が達成されていることです。 来年にかけて、Ethereum Foundationはエコシステム全体の主要プロジェクトに3000万ドルを投資する予定です。これはEthereumにとって重要な時期であり、エコシステム全体にわたる重要な作業への多大な投資を正当化するものと考えています。

最優先事項をどのように定義するかを明確にするために、リソース割り当ての主なカテゴリーとして、 (i) 明日のEthereumの構築、(ii)今日のEthereumのサポート、(iii)開発者の成長と認識について説明します。

最後に最優先事項を明確にするために、3つの資金の割当について説明します。

カテゴリー分類
1.Building the Ethereum of tomorrow
今後のEthereumの構築について
2.Supporting the Ethereum of today, and
Ethereumのサポートについて
3.Developer Growth & Awareness.
開発者の成長と認識について

続きはこちらから

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Ethereum2.0(イーサリアム 2.0)に関する有識者様の見解

今回は「Ethereum2.0に関する有識者様の見解」というお題に対して、界隈に精通した有識者様から様々な意見を含むコメントを頂きたいと思います。Ethereum2.0についてのコメントといっても、カバー範囲は広く、どの観点から見るかによって意見も異なると思います。そこで今回は、Ethereum2.0と有識者様自身がカバーしている範囲の知見を織り交ぜながら、今後の可能性について少しでもイメージを膨らます助長となれば、この記事の目的が果たされたと言えます。

これより順番に有識者様のコメントを公開していきますのでご覧ください。

疑問や質問等ございましたらお気軽にコメントお待ちしております。頂いた疑問や質問等は、こちらの記事に追記させて頂き随時アップデートしていきたいと思います。

nakajo

Ethereum2.0の特にpahse1~phase2で実装される予定である、Account AbstractionやeWASM、crosslinkなどがもたらす幅広い可用性に期待しています。Account Abstractionで可能となる、naitiveなmultisig対応や、署名検証アルゴリズムの切り替え、それからmixing等が実装可能となることによるプライバシーの向上など、幅広い可能性をもたらすものになります。eWASMにおいては、SolidityやVyperなどの専用に用意された言語ではなく、現行存在している言語をサポート(今現在ではCとRustのみのサポートとはなっているが)することにより、自分が慣れている言語でスマートコントラクトの開発が可能になるという、開発のし易さの向上などが期待できます。しかし、その反面shardingによるchainの分散されたデータアクセスの複雑さ、また既存の256bit wordから64bit wordのアーキテクチャ変更による歪みなどを考えると、Dapps開発者はより複雑なバックボーン(shardingとcrosslinkなどの概念)の知識を必要とするかもしれないこと、また、今まで培ってきたプラクティスの断絶(address値をそのまま配列のindexとしては扱えなくなるなどの変化)の可能性もあり、それらの複雑さをうまく緩和できない場合は、Dapps開発者離れが起きるかもしれません。EthereumはDappsのためのプラットフォームという側面もその価値として重要な要素なので、やはりDappsの開発し易さ、およびエンドユーザのDappsへのオンボーディングの敷居を下げること、この2つを達成することも重要だと思います。

これらDappsプラットフォームとしての側面についての議論が今後どのように展開されていくのかについては引き続き注目していきたいと思っています。

渡辺創太

Ethereum2.0の予測、その先を考える為に、技術の進化同様、お金の流れが大事だと考えています。そういった意味でEthereum Foundationが5/21に公開したブログ記事(Ethereum Foundation Spring 2019 Update)は必見です。この中ではFoundationの保有する資産と次の1年の配分が明記されています。Ethereum Foundationは全体の0.6%のEther(64万Ether 約174億円 5月現在)を保有しており、その内、約30億円を次の1年の予算としています。Ethereum2.0の文脈で言うと、約30億円の内、約19億円が”Building the Ethereum of Tomorrow”に割り当てられています。具体的には、State channels & Plasma, eWASM, Smart contract languages, Formal verification,  ZeroKnowledge Proofなどの技術が挙げられており、個人的に注目しているのはこの中でもPlasmaです。Plasmaの子チェーンをSubstrateで実装するという試みを行っています。SubstrateのチェーンはPolkadotとも相性がいいのでEthereum、Polkadotに限らず、将来的に統合していくエコシステムそれ自体に注目しています。(ここに挙げられていないものだと99% Fault Tolerant Consensusは社内で議論していたりします。)

sg 様

2017年8月ごろにShardingの議論がethresear.chでちらほら見られるようになり、私は2017年9月ごろにPlasmaWPの翻訳を始め、2018年1月にMinimal Viable PlasmaがVitalikらにより発表されている関係から、ShardingとPlasmaがどのように共存するのかという問いは兼ねてからのテーマでした。基本的にPlasmaはトークンmintのTx圧縮ができないため、L1であるShardingにコントラクトのmint部分をくくり出すことになります。15tpsを14000tps(State Shardingなし)に、blocktime 15secを8secにするということで、オペレーターがPlasmaを維持するためのcommitmentコントラクト実行コストが安価になるため、いよいよTx実行コストがこれまでのWebサービスにおける決済API実行コストと遜色ない領域まで来たなという感じがします。end userのdeposit/exit/challengeコストも大幅に下がりますし、Shardingが本格的に利用可能になる前後でPlasmaの環境は変わらないので、良い繋ぎとして機能するかなと考えています。Plasmaはあくまで本質的にはdappsのデザインパターンなので、いい住み分けになっていると思います。巷ではDEX Shardのような単一アプリケーションのためのShard利用なども焦点が当たっておりますが、Plasma Groupと共同で開発しているPredicates周辺開発環境や設計論が整ってくると、ShardにPlasmaをぶら下げるほうが効率的かつ簡易という状況になるように開発を進めていければと思います。

syuhei 

Ethereumの良さは、レイヤー1で多くのことができることによるabstraction(抽象化)にあると思っています。私が普段行っているPlasmaの研究と実装の中でも、大いにその力を感じます。トラストレスなコミットメントチェーンであるPlasmaが実現できるのも、その抽象化を可能にするL1の表現力がゆえだと思います。まさに今までのEthereumは大きな実験台であったように感じます。そしてその表現力がゆえに、レイヤー2であるPlasmaの仕様の一般化にもかなりの時間がかかっており、その分大きなスケーラビリティと拡張性の恩恵を、レイヤー2でも受けられるようになります。一方で複雑なスマートコントラクトが記述できるethereumでも、L1のスケーラビリティの観点から一定の制限があったと思っています、そしてそれは例えばPlasmaのexit-gameの複雑度に対する制約などにもつながります。Ethereum2.0によって、さらに多くのことができるようになると考えると、ある意味恐ろしさを感じます。と同時にとても楽しみです。

ふーさん

Ethereum2.0となっていますがローンチ当初よりあるコンセプトです。信頼性の高いPoWチェーンからスタートし技術検証とコミュニティの拡大を図ってから蓄積したコミュニティ資産でレバレッジをかけ、需要に合わせて絶妙なタイミングでPoSへの移行を狙ったのだとすると、とても用意周到なロードマップだと思います。プラットフォームに完成などないですからね。

スマートコントラクトプラットフォームとしてはオンチェーンスケールの為にネットワークの並列処理が必要でした。オフチェーンに処理を流すこともできますがブロックチェーンの社会実装が進むにつれ処理をオフチェーン(Plsama,statechannel)にどれだけ回しても戻す際に詰まりが起きます。オンチェーンとオフチェーンのバランスが重要です。そこでシャーディングが必要だったと理解してます。シャーディングは1%攻撃を避けられない為にPoWの実装は難しくPoSでの実装になったのではないでしょうか。もちろん、PoSにもLong range attackやNothing at stakeなどの弱点があります。更にはネットワーク全体をシームレスにする為にクロスシャードトランザクションとゆう難題があります。Phase0で実装されるBeacon Chain(PoS)は前者のPoSの弱点をひとまず解決しました。そしてPhase2の実装が終われば一区切りだと思っています。この段階ではBeaconchainがメインチェーンでshard chainはサイドチェーンの様な構造となり巨大ネットワークのオンチェーン並列処理を実現するのではないでしょうか。注目しているのはPhase2で実装予定のeWASMやaccount abstruction、Storage rentです。UXの改善とネットワークのスケーラビリティのさらなる改善ですね。スケジュールのイメージはPhase0でPoS移行、Phase1でシャード構造の実装、Phase2でShard chainの実装といった感じです。

zigen

ブロックチェーンの設計はどれも簡単には理解できないほどに複雑です。複雑なプロトコルは, プロトコル自体にも実装自体にもバグが入り込みやすくなります。2019年5月現在, Phase 0におけるbeacon chainに関わる仕様はおおよそ固まってきました。Phase 0におけるbeacon chainは主にEthereum1.0で登録されたValidatorの管理を行います。まだShardingの下準備としてPoSのサイドチェーンを作っている段階ですが, すでにかなり複雑になっています。ここにさらにshard chainを実装し, shardごとにアカウントのデータをもたせ, そしてshard間でのデータのやりとりや状態遷移などを行おうとしているわけです。

これらの複雑さはどこからくるのでしょうか?当然, Ethereum2.0が解決しようとしている問題が難しいこと, 解決策が複雑であることが挙げられます。私は, これらに加えて, この複雑さはブロックチェーンがまだ十分に分析されていないからではないかと考えています。いまだにブロックチェーンを囲むコミュニティ間では専門用語は十分に擦り合わされているとはいえず, 各自がそれぞれの用語を用いています。オープンな場で複雑な新しいプロトコルを作り上げていく場として, 今後このプロトコルがどこかで洗練されていくのか, あるいはこのまま実装力で無理やり推し進めていくのか, 各クライアントの実装などを追いつつ可能であれば参加していきたいです。今までも, プロトコルを単純にするためにbeacon chainのcrystallized_stateとactive_stateは単一のstateになりましたし, prysmatic labsは定期的にリファクタリングを行なっていたりします。

また, PoSとFork Choice Ruleが実際に機能するのかという点について気になっています。PoSと一口にいっても様々な種類があり, また様々な利用方法があります。Ethereum2.0におけるPoSはCasper FFGの流用であり, Ethereum1.0チェーンで一定のETHをVRC (Validator Registration Contract) にデポジットすることでValidatorとして登録されます。そうしてValidatorの集合としてCommitteeを形成し, その中からブロックの提案者と検証者を選んで, チェーンが生成されていきます。Fork Choice RuleはLMD GHOSTが現在使われることになっています。そもそもこれらの仕組みが現実の環境の下で動作するのかどうかはやってみないとわかりません。PoSのチェーン自体はいくつかあるものの, 似たような仕組みで, EthereumやBitcoinの規模で使われているものを私はまだ知りません。そういう点では, Ethereum2.0以外にも, ZilliqaやNEAR Protocol, ThunerCore, HarmonyといったShardingやPoSを採用しているプロジェクトにも目が離せません。

まだまだPhase 0のあとにも, Shard chainのデータの存在をどう担保するか, Shard間のコミュニケーションをどのように行うか, ネットワークの帯域幅やストレージの問題など山積みですが, 飽きることはなさそうです。

市場の声

追加予定のコンテンツ

有識者様ご紹介

NAME:nakajo
URL:https://twitter.com/nakajo

NAME:渡辺創太
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NAME:sg
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NAME:syuhei
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NAME:ふーさん
URL:https://twitter.com/chubchubkun

NAME:zigen
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ERC725とERC735について学びDappsのユースケースを考える

個人情報(ID)を分散的に管理するためのイーサリアムの規格ERC725とERC735について概要を説明し、そのミドルウェアとしてOriginProtocolを紹介しています。この記事を読んでいただくことで、分散的な個人情報の作成、管理、使用方法まで把握して頂くことができます。


ERC725とERC735について

ERC725とは

ERC725は、ID(アイデンティティ)の管理を中央集権的な組織で管理するのではなく、イーサリアムのブロックチェーン上で分散的に管理するために提案された規格です。

この規格は、ERC725は、ERC 20およびWeb3.jsの作成者であるFabian Vogelstellerによって作成されました。

Vogelsteller氏は次のように説明しています。

「アイデンティティー(ID)は、確かにブロックチェーンエコシステムで欠けている最も重要な要素の1つです。」

ERC725の規格を用いて発行されたIDは、トランザクション、文書、ログイン、アクセス、およびClaim(*1)に署名するためのKey、およびプロキシ機能を保持することができます。

*1 Claimプロファイルデータを指しており、名前、説明、プロフィール写真などです。

このIDには複数のKeys(外部アカウントまたはコントラクトアドレスからの公開鍵)を紐づけることができます。

 

ERC735とは

ERC735は、IDスマートコントラクトに対してClaimを追加および削除するための関連規格です。

Claimの追加、削除、および保留のための標準機能であり、Claimは第三者(発行者)から証明することも自己証明することもできます。この標準化されたインターフェースにより、DappsとスマートコントラクトはClaimホルダーを確認することができます。

 

認証方法

たとえば、DappsとERC725及びERC735を用いてAirbnbのようなサービスを構築することができます。仲介者を省くことで大きなコストの削減が可能になります。しかし、あなたが家を借りる人を信頼できなければ家を貸し出したいと思わないでしょう。

どのようにして個人を識別するのでしょうか?

下記3つの立場から説明します。

  • ICO実施会社
  • IDプロバイダー
  • 投資家
  1. IDプロバイダーはIDコントラクトをデプロイします。
  2. IDプロバイダーIDコントラクトにkyeを追加します。
  3. 投資家は自分のIDコントラクトをデプロイします。
  4. 投資家が正常にKYCを受けた後、IDプロバイダーは投資家のKYCに対してのClaimに署名します。
  5. 投資家はIDプロバイダーの署名入りKYCIDコントラクトに追加します。
  6. ICO実施会社はトークンセールコントラクトをデプロイします。
  7. 投資家は自身のIDコントラクトを通じて、ICO実施会社ICOに参加します。
  8. ICO実施会社は参加の承認以前に、投資家のIDコントラクト内にあるClaimに対して、IDプロバイダーによるに署名が含まれていることを確認します。

 

OriginProtocolについて

OriginProtocolは、イーサリアムブロックチェーン上で仲介業者による市場管理の必要性を代替する機能を提供し、オープンで公正かつ透明な規則によって管理される市場を作成することを可能にします。

最新リリースには、ユーザーIDのサポート(ERC725 ID標準のサポート)、トランザクション手順、エスクロー、評価、およびレビューなど、多くの新機能が詰め込まれています。しかし、UX(ユーザーエクスペリエンス)と全体的な機能性にいくつかの改善が必要とのことです。

ERC725の実装によってユーザーは自分のIDをイーサリアムウォレットに接続することで、自分のIDコントラクトを作成と制御が可能になります。

名前、プロフィール写真、または経歴を追加したい場合は、その情報をIPFS(InterPlanetary File System)に公開し、結果のハッシュをイーサリアムブロックチェーン上に保存します。電話番号、電子メールアドレス、ソーシャルメディアのユーザー名などの機密性の高い情報については、その存在を証明するものだけを保存します。

世界には銀行口座が開設できないことによってUberAirbnbのような人気のあるアプリを使うことができない人が約20億人存在します。しかし、多くの人々がスマートフォンを持っています。したがって、彼らは今後数年間で構築される暗号通貨と分散型市場にアクセスできるようになります。

OriginProtocolシステムの中心となる部分は、ユーザーがIDデータを作成、更新、および読み取ることを可能にする分散型Dappsです。

Dapps内からのIDの作成または更新には、以下のステップが必要になります。

  1. ユーザは自分が公表したいと思うClaimデータを入力します。たとえば、名前、簡単な説明、プロフィール写真などです。
  2. 任意選択で、ユーザは自分のClaimにいくつかの証明を追加することができます。たとえば、電話番号が自分のアカウントに関連付けられていることを示す証明を追加することを選択できます。それらを生成するために、Dappsはリクエストをアテステーション・サーバーに送信し、署名されたアテステーションを受信します。
  3. 最後のステップは、ユーザーが自分のIDを公開することです。まず、Claimと検証済みのアテステーションで構成されている自分のプロファイルが、JSONデータのBLOBとしてIPFSにアップロードされます。次にDappsが動作することにより、そのデータのIPFSハッシュを記録するスマートコントラクトへの呼び出しを行います。

ユーザーのIDを読み取るには、ユーザーのイーサリアムアドレスに関連付けられているIDをスキャンして最新のIPFSハッシュを取得し、次にIPFSから最新のIDデータをロードする必要があります。

アテステーションサーバーは、OriginProtocolの分散型アプリケーションと電子メール、電話、ソーシャルネットワークなどの集中型システムとの間のブリッジとして機能します。Dappsから要求を受信すると、アテステーションサーバーはユーザーからの要求を検証しようとします(たとえば、ユーザーが電話番号、電子メール、またはソーシャルハンドルを実際に所有していることの検証など)。検証方法の種類は、Claimの種類自体によって異なります。OriginProtocolはユーザーの個人情報をブロックチェーンに書き込むことはせず証明に署名し、要求によってDappsに送信します。

OriginProtocolに対して、ユーザーの要求に対する検証について質問をしました。

Point:How do you prove that KYC is correct?(KYCが正しいことをどのように証明しますか?)

以下のような返答を頂きました。

We use a standard verification process where a random code is generated and the user has to either enter in that code or log into their Email/Twitter/Facebook/Airbnb and enter the code to prove they have access and own that account.

KYCの実施時にランダムコードが生成され、そのコードを認証しようとしているプラットフォーム(Email / Twitter / Facebook / Airbnb)などにログインして入力する必要があります。これによってユーザー自身がアクセス権限を所有していることの証明ができるとのことです。

 

まとめ

ERC725とERC735について説明した後に、それらの規格を活用したミドルウェアとしてOriginProtocolを紹介しました。

これらの規格とDappsはシェアリングエコノミーとの相性が非常に良く、シェアリングエコノミー協会の一員としても非常に興味深くウォッチしています。OriginProtocol上に今後どのようなアプリケーションが乗っかってくるのかに特に注目しています。

ID(個人情報)の管理が個人に回帰され、IDの証明が統一的にできるようになればユーザーサイドとしては、かなり便利になるなと考えている次第です。また、企業サイドとしても管理業務を個人に任せることで費用の削減と漏洩リスクを減らすことができるのは大きな変化なのではないかと感じます。

ERC223についての基礎学習についてはこちらからご覧ください。

[blogcard url=”https://atomic-temporary-106217043.wpcomstaging.com/ethereum-erc223/”%5D

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DAPPS(分散型アプリケーション)の取引量から考えるイーサリアムの今後

Ethereum(イーサリアム)とEOSとTRONのDapps取引量を比較しました。「非中央集権よりも処理速度が優先だ!早く取引が完了すればそれでいい!だからもうEthereumは不要だ!」これが市場の声で正論なのでしょうか?筆者の考えを執筆させて頂きました。


DAPPSの取引量から考えるイーサリアムの今後

Ethereum(イーサリアム)とEOSではDapps上でどちらが人気なのか?

双方には個々のメリットとデメリットが存在します。

Ethereumは、Decnetralized(非中央集権)な運用を根底に置いているが、その分TPS(処理速度)に不満が存在します。一方でEOSでは、cnetralized(中央集権)な運用に不満が存在しているが、TPS(処理速度)で大きな差をつけています。

あなたならどちらのチェーンを使用しますか?

 

EthereumとEOSとTRONの需要を比較

下図はEthereumとEOSとTRONのDappsでのUSD建て取引量です。

2018年6月まではDapps取引量のほとんどがEthereum上のものでしたが、2018年9月にはEOSが50%の取引量を占めはじめました。この頃よりTRONの影も見えはじめました。

そして2019年1月には、EOSは55%、Tronは38%を占めており、Ethereumはチェーン全体の6%まで占有率を奪われてしまいました。

「非中央集権よりも処理速度が優先だ!早く取引が完了すればそれでいい。だからもうEthereumは不要だ!」

これが市場の答えなのでしょうか?

筆者は違うと思います。
その理由は最後にまとめたいと思います。

さて、EthereumとEOSのDappsはどのような用途で取引が行われているのでしょうか?

 

DAAPS用途の内訳と分析

EthereumとEOSのDappsで使用されている内訳をみてみましょう。

EOSでは約70%がギャンブル系のDappsに使用されています。

一方Ethereumでは、EOSと比較するとゲーム系Dappsの取引量が目立ちます。(Ethereumで実際に約50%がギャンブル需要だというのは少し疑問もありますが…)今、ERC721規格のNFT(代替不可能)トークンは盛り上がりをみせており、他の規格との合わせ技などもあって話題性もあるのでこの需要は確かに納得がいきます。

HELP半年ほど前から、EOSにもNFTのような機能を実装する話がありましたが現在の状況詳しい方おりましたらコメントお待ちしています。

2018年のEthereumのデータはこちらをご覧ください。

[blogcard url=”https://coinpicks1.wordpress.com/ethereuminreview/”%5D

それにしても、Dappsとギャンブル系の相性の良さが伺えるデータですね。

 

イーサリアムは不要になる?

ここまでのデータをみていくと、確かにEthereumよりもEOSの方が人気があり取引量が多いです。つまり、市場は非中央集権よりも処理速度を優先した結果、EthereumよりもEOSを選んだというのは間違いないと思います。

しかし、それは上記データがDappsの取引量を元に作成されているからです。

どういうことなのか?

今イーサリアムチェーン上では、Maker DAO / Dai、Compound、dYdX、Stablecoinsなどの発行や担保のために多くのEthereumがロックされています。ロックされているということは取引量としては数字に反映されないものの、これらミドルウェアを維持するためのプロトコルとして非中央集権なEthereumは重要な役割を担っていると考えることができます。

要するに「用途」なのです。

流動性が高くトランザクションが大量に発生するものに関しては、EOSのように非中央集権を犠牲にしてでも高速処理が必要ですし、ユーザービリティを考えるとストレスフリーな選択肢がベストプラクティスだと思います。

一方でCompoundのようなレンディングサービスやステーブルコインのペグとしての役割のように、絶対的な信頼とヒューマンエラーを防止するためにもEthereumのような非中央集権的な運用は必要になってきます。

このように「どちらの性能が」という話は、そもそも偏った議論の中で生まれるものであって、用途が違うことを考えれば、Dapps開発者がベストプラクティスだと思うチェーンを選択することができるのです。

これが筆者が「Ethereumは不要」に対する答えになります。

 

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CoinPicks Labってなに?

イーサリアムを様々な数字から振り返る

2018年1月1日から今日までの振り返りとして、イーサリアムについて振り返ってみましょう。知っているようで知らない面白いデータとなっています。


イーサリアムを様々な数字から振り返る

常に市場の注目を集めてきたイーサリアム(ETH)を様々なデータから振り返るということでethereuminreviewwをご紹介致します。

かなり細かく色々なデータを見ることができるので、抜栓とコメントにて一部ご紹介したいと思います。

上記「#4,832,686」は、2018年1月1日午前9時時点でのブロックナンバーを示しており、マイニング報酬や手数料、1ブロックあたりの取引数まで確認することができます。1ブロックあたり15秒で計算して現在から遡ると間違いなく近しい数字を算出することができます。

今年の1月1日午前9時頃のイーサリアムの価格を見ると約82,938円/ETHとなっており、そこから1月14日に約151,470円/ETHと最高値を更新しました。現在はその価格の12分の1程までに下落しております。

なんとも懐かしい過去であります。

世界規模でイーサリアムのエコシステムの開発を促進するために設立されたEDCONが主催して行われたトロント大学でのダンスです。このような催し物があったのですね。

https://www.youtube.com/watch?v=NUq41ioFDfk

イーサリアム界隈のマイニングプールとそのハッシュパワーの所有率を表しています。

F2Poolはビットコインでも8.4%のハッシュパワーを持つ大手マイニングプールです。 現在イーサリアムのマイニング報酬は1ブロックあたり3ETHですが、ブロックナンバー #7080000に控えているアップデート(2019116日頃)「コンスタンティノープル」で、1ブロックあたりの報酬が2ETHに減少します。

アップデート後は、新規イーサリアムの発行が33%減少することでトークンの売り圧が減り、価格の上昇に繋がりやすくなると言われています。

詳しくは墨汁さんの記事がおすすめです。
イーサリアムの大型アップデートから見る今後のETH価格

イーサリアムのコアデベロッパー会議でコンスタンティノープルの実装日が2019年1月16日に決定。この予定が確定した今、仮想通貨やETHの価格・相場にどう影響するのか、売り圧、インフレ率、テクニカル分析などから考察を行いました。

このデータも面白いですね。現在のトータルトークン数は75,289種類でその内訳がわかるようになっています。圧倒的にERC20規格のトークンが多く、今年発生したICOブームなどを考えると当然と言えるでしょう。次いで多いのがERC721規格のトークンで、これはNFTとも呼ばれている代替不可能なトークンのことを言います。

ERC777とは、スマートコントラクトの実行を通じて、トークンの移動をプログラムすることができる規格です。ERC20の改良版であり、ERC-223と下位互換性がある規格です。ERC-223よりも多くのトランザクション量を処理できることに特徴があります。

ERC223についてはこちらをご覧ください。
https://coinpicks1.wordpress.com/ethereum-erc223/

ERC884とは、デラウェア州の会社法に基づいて設立された法人に準拠したトークンです。株式をトークン化するための規格であり、デラウェア州において、資金調達をブロックチェーン上で実施することが可能となります。

ERC998とは、複数のERC20やERC721のセットされた規格のことを指します。例えば、ERC721に準拠したトークンが採用されているCryptoKittiesの「猫A」と「猫B」は通常は別々に送る必要がありますが、「猫Aと猫B」を一つのトークンにして送ることができます。

最後に2018年最後のブロック番号の推定と、推定に対するカウントダウンをページの最後でしています。

イーサリアムの今年1年を振り返ってみました。
来年はどのような数字をチェーン上に刻んでくれるのでしょうか。

今から楽しみで仕方ありませんね。

 

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CoinPicks Lab

学習項目
 
  • 分析レポート
  • Bitcoinについて
  • Ethereum経済圏について
  • ST(セキュリティートークン)について
  • PoS型プラットフォームトークンについて
  • ステーブルコインについて
  • コンセンサスアルゴリズムについて
  • トークン設計について
  • 流通設計について
  • CBDCについて
  • 各インフルエンサーによる特化した情報
  • Q&A項目の共有
  • 基礎学習
  • 掲示板

https://lounge.dmm.com/detail/761/

などなど…
今後も学習項目は増えていきます。

The History of Casper  – Chapter 5

Casperの歴史 – 第5

この章では、Aviv ZoharJonatan SompolinskyPoSGHOST」の原理を応用したCasperの誕生の話を述べています。寡占に対し、検閲の抵抗性を保証するように設計されたインセンティブ(カルテルを組むバリデーターがカルテル以外のバリデータに対して友好的であることを強いるもの)なので、私はそれを「the friendly ghost」と呼んだ。

前回の記事をご覧になられていない方はこちら

The History of Casper – Chapter 1
The History of Casper – Chapter 2
The History of Casper – Chapter 3
The History of Casper – Chapter 4

 

Censorship Resistance in the Cartel Model

20152friendly incentives

私は堅固なPoSプロトコルを作成する方法を見つけ出しました。このプロトコルでは、カルテルがカルテル以外のバリデーターを検閲するようなインセンティブが与えられていないという事実がありました。

そして私はPoWコンセンサスのカルテル分析を行うことで、カルテルにいないマイナーを検閲するようインセンティブを実現しました。彼らはより多くの手数料を受けとり、最終的にはより多くのブロック報酬を得るでしょう。

私はすでに、PoSPoWに対する強みは、プロトコルが預金にアクセスできることと、PoWブロックチェーンが直接マイニングパワーを処理できないことだと知っていました。

だから私は、PoWはプロトコルの外部にあるため、検閲が起こったことをPoWプロトコルが検出することは不可能であることに気付きました。これは、Casperの研究をそのとき(そしてこれからも)、永遠に特徴づけるであろうという観測につながりました。

Powはプロトコルの外部からブロックチェーンネットワークに貢献しており、PoSが内部からブロックチェーンネットワークに貢献しているという点の理解は重要であると言えます。

カルテルは、検閲されたバリデーターがないという事実を隠すことができない

私は、カルテルがバリデーターを検閲するインセンティブを与えないプロトコルを簡単に作成できることを知りました。カルテル以外のメンバーを検閲しないことに対して、十分に厳しく罰せられなければなりません。

私は興奮していました。これは確かに、PoSが根本的にはPoWよりも検閲に耐性があり、セキュリティデポジットが一番であるという私の直感を再確認し明確にしました。

これがどのように実装されるかを見ることができます。バリデーターがブロックをチェーンに入れないと、チェーン内にブロックを持つすべてのバリデーターが不利になります。また、カルテルモデルにおける検閲抵抗のコストは、オンラインのバリデーターがお金を失うためにバリデーターが意図的にオフラインになる可能性があることも明らかになりました。

したがって、オフラインになったバリデーターには、彼らが検閲されているかどうか、あるいは自分たちがオフラインであったかどうかをプロトコルに明確にすることができないため、ペナルティを課す必要もありました。

私はJae KwonEthan Buchmanに、Tendermintにこのルールを採用すべきだと直ちに示唆しました。彼らは両方のアイデアを拒否しました。なぜなら、いくつかのバリデーターがオフラインになったときに、すべてのバリデーターにペナルティを課すことは受け入れられないからです。Jaeはまた、検閲はコミュニティがすぐに気づくので問題ではないと主張した。彼らはカルテルに対して直ちに反抗して、ブロックチェーンの使用をやめるという。

私はそれがおそらく真実であるとしばしば同意しましたが、すべてプロトコル内でカルテルがカルテル以外のメンバーを検閲しないことを保証しなければ、正当化できたとは思いませんでした。

 

地方分権の定義

20152月または3

3月初旬(あるいは2月?)、Matthew Wampler-Dotyは分散化の興味深い定義を思いつきました。

プロトコルは1つを除くすべてのノードを永久に削除してから完全に回復できる場合にのみ分散化されたといえる。

この定義は、菌糸体が単一の細胞から回復することができるというような、生物学に触発されたものです。 Tendermintは、PoWPPCNXTに見られるようなPoSのような、伝統的なブロックチェーンプロトコルよりも分散が少なくなっているという見方につながったので、このアイデアは非常に興味深いものでした。

Tendermintは、ハードフォークなしではネットワークに2/3以上のバリデーターを持たない場合にはリカバーできません。一方、BitcoinPPCNXTは、たとえ1人のマイナーまたはステイカーのみがオンラインになっても回復することができます(ブロックの作成には非常に時間がかかります)。

 

親愛なる幽霊の誕生

20153GHOST meets proof-of-stake

VitalikGavin Wood3月中旬にロンドンで私を訪れることになりました。私は、彼らにPoSプロトコルの仕様について話をする予定でしたが、私は準備ができていませんでした。

私は必然的に、伝統的なビザンチン将軍問題のコンセンサス文献を体験しました。そして、ほとんど何も学びませんでした。しかし、私にとって明らかになったのは、そこでの議論はほぼ完全に「安全な決定」しかしないコンセンサスプロトコルに終始していたということです。(ざっというと、プロトコルに従うすべてのノードが確定ブロックを作成するときのみ最終的にコンセンサスに達する)。これらのコンセンサスプロトコルは、Tendermintのように、決してフォークを持っていませんでした。

私は学びました。伝統的なビザンチン将軍問題では、プロトコルが決定を下すために「ビザンチン定足数」が必要であり、Matthew Wampler-Dotyの分散化の定義を満たすことはできません。ところで、ビザンチン定足数はノードの集合であり、大部分が正しいノードを含んでいなければなりません(この定義は障害数についてパラメトリック(※正規分布する)ですが、後の章で詳しく説明します)。

したがって、私は、安全な意思決定を行う(一貫性を優先)だけでなく、可用性を優先するコンセンサスプロトコルが必要であると判断しました。私には、ブロックを楽観的に作り出すプロトコルが必要でした。そのため、単独で動作する1つのバリデーターでさえもブロックチェーンが生成できる可能性があります。

ビザンチン定足数(利用可能な場合)を保ったうえでブロックを決定することによって、確定的な成果を達成することも可能です(従来のプロトコルでも可能な場合はいつでも)。

VitalikGavinを実際に私の玄関先に置いて、私は少し混乱し、絶望的な状態で次の決定を下しました。GHOSTPoSに適応させる。私はすでにGHOSTを知っていて大好きでした。それはイーサリアムのPoWの一部を伝えているからです。

私は、バリデーターがブロックのDAGと「検証署名」(有効性とコンセンサスの重さを証明するブロックの署名)を生成するように決めました。そのようなDAGを取り、トランザクションの「標準的な」注文を返す関数が存在するでしょう。すべてのコンセンサス活動の記録はDAGに記録され、インセンティブ付与のために使用されます。

もちろん、バリデーターが十分頻繁に正規の順番にブロックを取得しなかった場合、誰もがペナルティを受けるでしょう。

この記述は、実際には完全に仕様化されたプロトコルではありませんが、それを動作させることができると確信できる一般的なものではありました。

それはこれらのプロパティを持つプロトコルの形でした。

1つのバリデーターは、必要に応じてブロックチェーンを生成することができる。

DAGは、プロトコルのインセンティブメカニズムに役立つ可能性があるすべての情報を取得する。

・カルテル検閲にはペナルティが科せられる。

私はVitalikGavinに私が行った仕事を説明しました。彼らは(完全なプロトコル仕様を期待していたので)あまり感銘を受けていませんでしたが、私が給料に見合う仕事をしていたことは分かりました。(だから私は嬉しかった!)

Casperは、単純に「friendly ghost」として生まれました。これはGHOSTPoSに適応させ、カルテル以外のバリデーターに対し、カルテルを「フレンドリーに」させるインセンティブを完備しています。

どのようにしてfriendly ghostになったのか

John Dilleyが、Jeremy Gardner サンフランシスコでの“Crypto Castle”というパーティーで、そのプロトコルを “Casper”と呼ぶように言う前に、数人の人が私にこのフレンドリーなGHOST“Casper”と名付けるように言ってくれた。(残念ながら、それが誰だか覚えていないけれど)

このパーティーでは、セキュリティデポジットがNothing at Stake問題、そしてロングレンジ攻撃を解決したとの考えで、Andrew Poelstraを追いかけていた。(心配しないで、私たちは仲良くなって友好的に話し合いました。)

次の「Casperの歴史」の中で …..

次の章では、キャスパーDAGのこの「正規的順序付け」機能を定義するための私の苦労についてお話します。これには、「ブロックによるコンセンサス」の発見が含まれています。(これはキャスパーが名付けられたパーティーの前に起こった出来事です。)ついにこの章は、Vitalikと私が最終的にCasperのファイナリティーをどのように収束させるかを見出した2015年の7月にベルリンのところで終了する予定です。

 

参照

The History of Casper – 第5章

 

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などなど…
今後も学習項目は増えていきます。

The History of Casper  – Chapter 4

Casperの歴史 – 第4

この章では、経済モデリングの前提条件に根本的な変化をもたらしたイベントについて説明します。 これらの変更は、イーサリアムの研究チーム(少なくともキャスパーとシャーディングの取り組みのために)で開発するために努力している分析とアーキテクチャの基礎となる方法論の基礎を表しています。 この章で紹介したデザイン思想(imho)は、イーサリアムで行っている作業と、空間内の他のすべてのプロジェクトで行われている作業を強く区別しています。

前回の記事をご覧になられていない方はこちら

The History of Casper – Chapter 1
The History of Casper – Chapter 2
The History of Casper – Chapter 3

 

Meet The Oligopoly

201412月、Matthew Wampler-DotyMWD)がイーサリアムの研究チームに加わりました。

MWDと私は初期のシャーディングプロトコルで経済モデリングについて議論しました。私は、その保証の安全性について考えたとき、賄賂を用いた敵対者が特定のシャードでプロトコルの失敗を引き起こすために費やさなければならない予算について排他的に考えたかったのです。 MWDは、シャード内のデポジットの分布がパレート分布からサンプリングされたと仮定していると言った。私たちは互いに話し合った。なぜなら、デポジットの分配が必ずしも攻撃によって失われたデポジットの量に必ずしも影響を及ぼすわけではなかったからです。彼は私に「奇妙な直線性の仮定」をしていると非難しました。これは、私が賄賂の敵対的モデルを通してでは理解できなかったものです。これが富の集中がパブリックブロックチェーンの経済分析に関連するかもしれないという最初のヒントでした。

20151月、Matthew Wampler-DotyJae KwonEthan BuchmanZackary HessPink Penguinと私はサンフランシスコで一緒に過ごしました。私たちの時代は、Cryptoeconomicon 1から始まりました。Jae KwonDominic WilliamsZack Hess、そして私はPoSの発表をしました。私は情報セキュリティの目標を達成するために経済的に適用されるcryptoeconomicsに関するプレゼンテーションを行いました。 MWDは、どの取引をブロックに含めるかを選択することで、イーサリアムのマイニング収入を最大化する問題は、少なくともナップザック問題と同じくらい難しいことを示した話をしました。

Matthew Wampler-Dotyはある夜、興奮して私に語った。

彼は、残りのバリデーターから確定されたブロックを作る必要はないので、セキュリティ預託金の2/3以上のTendermintバリデーターのカルテルが形成されると説明した(これらの非カルテルバリデーターは、セキュリティデポジット)。これらのノードの1/3以下は検閲され、最終的にバリデータセットから削除されます。2/3以上の保証預託金を持つ新しいカルテルが形成され、このプロセスは[最大でも] 2つのバリデーターが残るまで続きます。

この議論は大きく心に響きました。それは、私がパブリックブロックチェーン空間で経済モデリングとゲーム理論について考える方法を根本的に変えました。それは、効率的/競争的経済モデルから寡占モデルへの最初の具体的な動きでした。分析単位を個々のバリデーターからバリデーターのカルテルに変更しました。それは「普通の」(独立した選択)ゲーム理論から社会的選択/協力ゲーム理論への移行を表しています。

これは賄賂の敵対的モデルからの大きな変化でした。すべてのノードが喜んで賄賂を受け入れることを前提とするのではなく、利益を最大化するカルテルが形成され、カルテル以外のバリデーターが戦略選択を調整していないと仮定しました。私は、一定の規模のカルテルがプロトコルの保証を損なうと、どれくらいのお金が失われるのかという点で、経済的な安全性を見ることができます。

私たちの研究チームは今や経済的安全性のもう一つの有用なモデルを持っていました。

しかし、賄賂を使う敵と異なり、このモデルは非常に現実的です。仮想通貨は非常に集中しています。マイニング権もそうです。寡占的な競争というのは現実の市場では一般的です。相対的に裕福な少数のバリデーター間の調整は、多数の比較的貧弱なバリデーター間の調整よりはるかに容易である。我々の文脈では、カルテル形成は完全に予想される。

ですからこれは、今日までに私がどのようにCasperを動機づけるデザイン哲学に尽力したかなのです。

Blockchain architecture is mechanism design for oligopolistic markets.
(ブロックチェーンアーキテクチャは、寡占市場のためのメカニズム設計です。)

(正しく実行された場合、少なくとも

ありがとうMatthew、あなたの貢献は私の仕事のすべてに非常に重要で永続的な影響を与えましたあなたは私のヒーローです!

Blockchain architecture is mechanism design for oligopolistic markets.というフレーズが印象に残る章でした。途中Vladが考えを改めたように、仮想通貨市場(ブロックチェーン市場)というのは寡占市場であることを認識するのであれば、利益を最大化するためにカルテルが形成されます。それを前提としてメカニズムデザインを用いたプロジェクトの設計が必要だとVladは言っています。

カルテルの形成を前提としたメカニズムデザインというのは、カルテルを組んだバリデータが利益を最大化する(所望の性質を得る)ために、どのような仕組みを作っていくのかを設計段階で考える必要があるということです。そして、合理的なバリデータの利益を最大化することが経済的安全性に繋がり、非合理的な悪意あるバリデータを抑制することができます。

 

A call to action

歴史からいったん離れて、プロトコル保証を損なうことから直接利益を受けるカルテルを最大限にする利益を特定して、世界からブロックチェーンプロジェクトを見直してみます。

どのPoWブロックチェーンのマイナーの51%のカルテルは、非カルテルマイナーを検閲する直接的なインセンティブを持っています。これは、ブロック報酬からの収入をほぼ倍増させます(難易度調整後)。この問題は、ビットコイン、イーサリアム、Dogecoin、およびZCashに存在します。(私の中でもっとも顕著な例をあげます。)

任意のナイーブなPoSプロトコルの採掘されたコインの51%のカルテルは、検閲しているカルテル以外のメンバーから直接利益を受け取るまったく同じ能力を持っています。NXTPPCNEM – これらのことを考えています。

一貫性を優先する「伝統的」コンセンサス・プロトコルの接続されたコインの67%のカルテルは、非カルテル・メンバーを検閲する同様の直接インセンティブを有する。これらのプロトコルの接続されたコインの34%はブロックを拒否することによってトランザクションを検閲することすらできる。(コンセンサス/確定を邪魔する)。cosmos(Tendermint)とPolkadot – これらを直接想定しています。

私の言う限りでは、この世界のすべてのプロジェクトは、カルテル分析の下で深刻な問題を抱えています。協調的なゲーム理論を使うことや、多くのゲーム理論を使うことは、あまり一般的ではありません。私たちの世界のプロジェクトの大部分は、欠陥のあるノード(または欠陥のあるステークの一部)があまりないという仮定に頼っています。非常に少数のマイナーやコインホルダー(またはよりエキゾチックなアーキテクチャの評価保持者)がコンセンサスの大半を支配する、寡占的な環境下にパブリックブロックチェーンが存在するため、フォールトカウントの仮定はパブリックブロックチェーンには適していません。

私は、寡占的な市場モデルとコーディネートされた選択ゲーム理論を実践の柱として採用するために、ブロックチェーン界のすべてのアナリストや設計士を呼びたいと思っています。彼らは絶対に現実的です。力の集中があると想定せず、参加者が戦略を調整する場合、クライアントは重大な不利益を被るでしょう。あなたはカルテルに対してクライアントを守るために残しています。

これらの例でプロトコル保証を提供することは難しいと思っていますが、これが私たちの状況です。カルテルがどこにいてもクライアントを脅かすことができない場所にソフトウェアを導入することの難しさは、あなたのクライアントへの関心を怠ったことに対する言い訳ではありません。

このキャスパーの歴史の残りの章では、私がキャスパーを定義する歩みを文書化します。

 

Reference

The History of Casper – Chapter 4

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