厳選!知っておきたい市場ニュース!!

Avalancheについて|ブロックチェーン3.0

Avalancheについて|ブロックチェーン3.0
Avalancheは、追加のプロトコル層を作成したり、何かの機能を得るために何かを犠牲にするのではなく、レイヤ1にスケーラビリティ、迅速なファイナリティ、優れたパフォーマンス、分散化を導入します。


CoinPicks Labでは、BitcoinやEthereum、時事情報に焦点を絞り毎週金曜日レポートを配信しています。

レポートを希望する

Avalancheについて|ブロックチェーン3.0

コーネル大学のEminGünSirer教授とAVA Labsの共同創設者である、コーネル大学のPh.DのKevin Sekniqi氏とTed Yin氏が率いる「AVA Labs」チームは「Alpine Snowstorm」のコンセプトを明らかにしました。

これは、Snow‐Avalancheと呼ばれる新しい準安定のコンセンサスプロトコルファミリに基づく次世代ブロックチェーンプラットフォームのためのプライベートテストネットとして構築されました。

過去2~3年の間に複数のプロジェクトが出現したにもかかわらず、ブロックチェーンの分野ではまだ大きなイノベーションは起きていません。これは、未だ解決されない深刻な技術的ボトルネックによって妨げられているといえます。

これまでのブロックチェーンの進化

■ Blockchain 1.0:デジタル保存及び価値の移転

  • Bitcoin:ピアツーピア電子現金システム。
  • Litecoin:ピアツーピアの暗号通貨。
  • Dogecoin:ミームコイン。

■ ブロックチェーン2.0:プラットフォームと機能性/フィーチャ指向

  • Ethereum:スマートコントラクトプラットフォーム。
  • Monero:プライバシー指向の暗号通貨。
  • Stellar:資産間の価値の移転。
  • Dash:マスターノードを利用して追加の機能とガバナンスを実現する決済用の暗号通貨。

上記ブロックチェーン1.0から派生した多様なプロジェクトが存在しています。それらの課題の解決策としてブロックチェーン2.0では、拡張性、パフォーマンス、機能性を向上させるさまざまなプロジェクトがローンチされました。その中には、レイヤ1のみではなくサイドチェーンとしてのライトニングネットワークとステートチャネルのような追加レイヤも組み込まれています。その実装には現状としてトレードオフが伴い、多くの場合分散性が犠牲にされています。

Avalanche Consensus

古典的なコンセンサスとナカモトコンセンサスから学んだ教訓を伴うプロトコルとゴシップネットワークに触発された準安定コンセンサスプロトコルとして「Avalanche Consensus」が提案されています。これは、過去の教訓の長所を組み合わせることでレイヤ1の既知の問題を根本的に改善することを目的としています。

  • 迅速なファイナリティと低レイテンシ:世界中でファイナリティを実現するには、約1~2秒必要です。これは決済処理と確認にかかる時間です。
  • スループットの向上:1,000~10,000トランザクション/秒。NYC Blockchain WeekにてAWSの1,000ノードを超える、6,500TPSをベンチマークしました。
  • 堅牢:確実なコンセンサスを得るために、ネットワークは参加者のIDについて合意する必要はありません。
  • 静止プロトコル:安全性を確保するためにエネルギーや特定のハードウェアリソースを必要としない為、環境に優しいプロトコルです。
  • 高スケーラビリティ:このプロトコルは軽量であるため、拡張性と低レイテンシが認められます。
  • 平等主義のエコシステム:Avalancheプロトコルは平等主義的なエコシステムを構築します。つまり、ネットワーク内のすべてのノードの重みは同じです。マイニング従事者が存在しないため、「プール」へのハッシュパワーの集中化は発生しません。
  • ビザンチン耐性:ビザンチン参加者の大半は、安全性に影響を与えずに許容されます。例えば、Avalancheの特定の構成では、ノードの最大50%をビザンチンにすることができます。つまり、ネットワークをだましてネットワーク全体の不均衡を維持しようとするノード構成になる可能性があります。ただし、2つのノードが同時に2つの異なる色を決定するような方法でこれを行うことはできません。
  • ブロックチェーン3.0:Avalanche

Avalancheは、追加のプロトコル層を作成したり、何かの機能を得るために何かを犠牲にするのではなく、レイヤ1にスケーラビリティ、迅速なファイナリティ、優れたパフォーマンス、分散化を導入します。さらに、このチームは、ブロックチェーン1.0及び2.0から得られた教訓を活用して、現在のプロジェクトのボトルネックとなっている問題を解決に導きます。

「デジタルキャッシュと決済処理」を改善

AVA(Avalanche)がVISAのTPSのほぼ4倍をベンチマークしたという事実以外に、伝えるべきことは多くありません。

  • Bitcoin:7トランザクション/秒
  • Ethereum:15トランザクション/秒
  • Ripple:1,500トランザクション/秒
  • VISA:1,700トランザクション/秒
  • PayPal:193トランザクション/秒
  • AVA:6,500トランザクション/秒

DAppsプラットフォームを改善

DAppsには、Web 2.0 Appsよりも様々な利点がありますが、導入にはコストがかかります。ユーザーがテクノロジーの恩恵を受け、プレミアム機能だけにお金を払うことに慣れているフリーミアムデジタルの世界では、バーチャルな子猫を繁殖させたり、暗号化されたメッセージを送信するために3ドル(約325円)という手数料は高いハードルであるといえます。

イノベーションの初期段階において、このような高コストは目新しいものではありません。携帯電話、コンピュータやモバイルOS、インターネットなどの革新的な製品の歴史において、使用の複雑さや高コストのために、当初は大多数のユーザーがアクセスできませんでした。しかし、テクノロジーが向上し、コストが下がるにつれて採用が増えていったのです。Geoffrey Moore氏は、1991年に出版した著書の中で、ハイテクイノベーションが飛躍的に普及する鍵は、「キャズム」を克服することであると論じています。彼はこの隔たりを、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に横たわる大きなギャップであると述べています。 参照: (Moore, 1991; Nesmith, 2018)

導入コストの他に、トランザクションがブロックにインプットされるまでには長い時間がかかるため、DAppのパフォーマンスは非常に制限されます。

Ethereumを使用する:
現在のパラメータでは、各メッセージの送信に必要なコストは0.125ドル(約13.56円)で、4~29秒経過後にメッセージが受信されます(平均13秒)。ネットワークの負荷が高くなると、ユーザーはさらに長い時間必要になります。

Avalancheを使用する:
暗号化されたメッセージの送信時間は1~2秒です。トランザクションコストは以下の2つの理由によって低くなります。

  1. コスト値を管理することができる柔軟性。
  2. 余裕のあるネットワーク容量(過負荷になりにくい)。

要するに、Avalancheはクラウドオラクルとしての役割があり、ハードフォークなしにパラメータへの投票が可能であり、動的に調整することができます。これは、ネットワーク参加者がいつでもプラットフォームを最善の状態にすることができ、特定の取引タイプのコストを変更できることを意味します。

「トークン化」を改善

AVAはプラットフォームのプラットフォームであるといえます。あらゆる種類のデジタル資産を誰でも発行することができます。AVAは複数のスクリプト言語と複数のVM(バーチャルマシン)をサポートします。つまり、様々な機能を持つさまざまなノードをサポートすることで、プロセスにおけるデジタル資産、機能、機能の新たなスペクトルを開くことができます。

「分散化と不変性」を改善

Avalancheは極端な分散化を導入しています。これは、軽量で実装/理解が容易で、特殊なハードウェアを必要としないため、数千から数百万のネットワーク参加者が利用できるようにすることで、エコシステムの非常に高い不変性を実現します。

「ビジネス向けブロックチェーン」を改善

  • プライベート・スマートコントラクト
  • レイテンシーとブロックのファイナリティ
  • プライベートサイドチェーン
  • サイドチェーンでの加速の可能性

「ガバナンス」を改善

AVAは投票を通じた経済的ガバナンスを導入しており、これはプロトコル自体の中核機能です。コンセンサスはサブサンプリングされた投票によって得られ、同様の投票メカニズムを完全に分散化されたガバナンス使用することができます。これにより、重要なパラメータの調整など、プロトコルレベルでの変更が可能になります。

例えば…

  • 特定のTXタイプのコストが高すぎる為、AVAネットワークは、特定のTXタイプの実行コストを下げるように投票します。
  • インフレ率が高くなってきているので、採掘率を下げるための投票が開始されます。

基本的にクラウドオラクルであることによって、AVAは台帳の不変性を危険にさらすことなく非常に柔軟であることが分かります。

「ユーザーエクスペリアンス」を改善

この段階ではUXに関する完全な詳細が欠けています。それにもかかわらず、AVA Labsチームは、ユーザーエクスペリエンスの問題と障害をを認識しています。

UI/UXの進化は、ニューヨークのTokenSummit2019にてSirer教授の議題にもなりました。

Reference
https://hackernoon.com/avalanche-ava-blockchain-3-0-a-novel-metastable-consensus-protocol-28cdc4ee8984

 

CoinPicks Lab

レポートを希望する

関連記事

  1. The Beginner’s Guide to the NEAR Blockchain –…

  2. Mimblewimbleについて日本語で理解する

  3. ブロックチェーン・シャーディング PART2

  4. ブロックチェーン・シャーディング PART1

  5. 位置情報を参照できる標準プロトコル|FOAM

  6. ERC725とERC735について学びDappsのユースケースを考える

今井 涼二

今井 涼二

CoinPicks Admin // CoinPicks Lab Admin // CoinPost専属ライター

プロフィールを表示 →

毎週金曜日|ピックアップ情報を配信!

新着記事

  1. BlockChainJam2019 supported by ビットポイントジャ…
  2. Avalancheについて|ブロックチェーン3.0
  3. インターネットの定義とEthereumの定義 PART2
  4. 匿名通貨と規制状況|Monero、Dash、Zcash
  5. インターネットの定義とEthereumの定義 PART1
  6. ライトニングネットワークの現状
  7. プライベートブロックチェーンについて再考する
  8. 51%攻撃が資産価格に与える影響
  9. ステーブルコインの近況
  10. NFTの規制ガイドラインと個人的な見解
PAGE TOP