ステーブルコインの取引量が高騰|2019年
2018年から2019年にかけてステーブルコインはかなりの注目を集めてきました。その需要はステーブルコイン全体でVenmoのトランザクション数を超えています。
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ステーブルコインの取引量が高騰|2019年
2018年から2019年にかけて、ステーブルコインはかなりの注目を集めてきました。2018年半ばには、複数のステーブルコインプロジェクトが開始しており、最近では、大企業が独自のステーブルコインをローンチしようとしています。これは、ステーブルコインに対する関心が高まっていることを示唆しています。今年に入ってJP Morganは、独自のステーブルコインであるJPM Coinをプライベートブロックチェーン上でローンチしました。また、2019年6月にはFacebookは大いに期待されているLibra(リブラ)に関するホワイトペーパーを発表しました。これを受けて、米国大統領がLibraと仮想通貨に対してネガティブなツイートしました。このように、仮想通貨は日常にどんどん浸透してきています。
2019年には、仮想通貨の転送量が大幅に増加しました。各ステーブルコインのトランザクション数は依然としてVenmo(ベンモー)(*1)のトランザクション数を下回っていますが、ステーブルコイン全体のトランザクション数はVenmoのトランザクション数を超えています。
*1 Venmo:PayPalが所有するモバイル決済サービスです。 Venmoアカウント保有者は携帯電話アプリを使って他の人に資金を振り込むことができます。送信者と受信者の両方が米国に住んでいる必要があります。Venmoは支払い手段の一種です。 2018年第1四半期に120億ドルの取引を処理しました。
下図では、上位5つのステーブルコインとVenmo全体のトランザクション数を示しています。
時価総額や様々な指標から最も安定しているのはTetherです。当初、BitcoinブロックチェーンのOmniレイヤー上でのみ発行されていましたが、Tetherは他のブロックチェーン、例えばTronやEthereumブロックチェーン上でも発行を開始しました。最近では、Ethereumブロックチェーン上で発行されたTether(ERC-20規格)の取引量が急増し、時価総額が増加しています。
上図に示されているように、2019年3月以降、Tetherのオンチェーン取引数はかなり増加しており、他の大手ステープルコインも同様の増加を示しているものの、Tetherの伸び率は遥かに高いといえます。最近の取引高の増加は、Bitcoinの価格と取引量が回復しはじめたのと同時に起こっています。
Reference
https://tradeblock.com/blog/stablecoin-on-chain-transaction-volumes-soar-outpace-venmo