前回の対談記事はこちら
第17-1回 Dappsって何がすごいの? | CoinPicks|仮想通貨の価値を伝える
ゲスト
ダプマ × 今井涼二
ゲスト紹介
こちらの対談では、仮想通貨に関わる「個人」に焦点をあてて、知られざるその真実と裏側、そして、それぞれのストーリーに隠された秘話など、毎回多彩なゲストをお招きして、メディアでは決して見ることのできない「リアル」を、みなさんにお届けしたいとおもいます。
前回はdappsmarketを運営している「ダプマ」さんをお招きして、dappsは何が凄いのかについてお伺いしました。
第2回目の対談では、dappsに対する市場の関心についてお伺いしたいと思います。
また、普及するにあたっての課題とはいったい何でしょうか。
Dappsと相性の良いカテゴリー

Dappsを使ったアプリケーションって私が調べただけでも、すごく数が増えている気がするんですが、現時点でどれくらいのリリースがあるんですか?

リリース済みとなっているのが約897個です。
小さいものなどは直ぐになくなるので、追うことは止めました。

なるほど。
この短期間で897種類もリリースされているのですね。
アプリーケーションと言っても様々なカテゴリーがあると思います。
前回の対談でゲームとの相性の良さは分かりました。
他にDappsと相性が良いカテゴリーはありますか?

DAPPSと相性がよいカテゴリは、ギャンブルは相性が良いと思います。
日本人にはあまり馴染みがありませんが、世界中でのカジノ・ブックメーカーの需要はかなり大きいため、スマートコントラクトで自動・透明化ができる点は魅力的です。

カジノやブックメーカーの市場規模を合わせると30兆円あるそうですね。
確かにこの市場でDaapsが公平性を担保するというのは需要がありそうですね。

また、仲介業が入るジャンルについては、手数料が安くなる利点があります。
どこかの企業がプロダクトを管理する形になるので中央集権ではありますが、現行のサービスよりは手数料が下がると思います。

ありがとうございます。
AugurやGnosisなどが、カジノ・ブックメーカープロジェクトでは王道ですが、他に有望なプロジェクト等はございますか?

fanfair(*1)が実現できれば良いプロジェクトになると思います。
*1 fanfair:スマートコントラクトが用いられた公正公平なオンラインカジノ。

調べてみたらトークンなどは既に、BINANCE含め多くの取引所に上場しているんですね。

また、カジノ・ブックメーカーについては、既存大手が参入することが一番の期待です。
playtech, micro gaming, bet365 などは世界最大手ですし、既存の市場の中には仮想通貨決済を取り入れているところもあるので、受け入れは寛容であると予想しています。
Dappsが市場に普及しない要因

既存市場が仮想通貨に対して寛容であることは、はじめて知りました。
既存市場が仮想通貨に寛容であるのに対して大手の参入が貧しい原因はずばりなんでしょうか?

特に今の状態で困っていないからだと推測します。
BTCなどで決済は出来ますが、特にそれを行わないといけないほど決済のシェアがあるわけでもないため、必要性が出てきたらすぐに導入されると思います。

確かに決済シェアに関するシェアもニーズも大きくはないですね。

また、ランダムジェネレータがブロックチェーンにてランダムの証明が可能になった場合は、GLI(*2)の証明作業が簡略化されるため、より多くのカジノゲームが世の中に普及すると思います。
*2 GLI:公平である証明書を発行する機関。

GLIの証明にはそれほど時間がかかるものなんですか?

GLIの証明は1台のスロットマシーンにつき数か月から1年ほどは掛かることも少なくない為、スマートコントラクトでランダムの証明が出来れば劇的に短縮されると考えています。
またソフトデベロッパー側も費用が軽くなるので敷居が低くなるのも魅力的ですね。

公平性の承認作業の簡略化やコスト削減という2点はデベロッパーにとっては大きなインセティブになりますね。
それと合わせて、公平性の証明を非中央集権的にできるという点にも非常に魅力を感じます。

そうですよね。

しかし、既存市場がdappsの導入に対してポジティブである一方で導入が進まないのは、仮想通貨決済のシェアが少なく実需が少ないというのは確かですが、それ以前に実需を高めるためにはステーブルコインのような価格が安定したトークンの普及も必要不可欠ですよね。

単純に世界的な需要を満たす要件になると様々な要因が必要になると思いますが、言われるとおり価値の安定は必要でしょうね。
市場に資本を入れるなら、価値の安定化は大きな要素です。
一部の市場に対しての普及という部分ならば、無理やりできなくもないですが、消費者が興味を持つコンテンツ(サービス)が出てこない限り、それもまた難しいです。

キラーコンテンツの出現はマーケットを変えますからね。

最近は地合いが悪くてトレーダーの悲鳴が多く、仮想通貨に対するユーザーの声も少なくなってきていますが、まだ需要を埋めていないプロダクトに資金を入れているわけなので、今はしょうがないと思っています。

うむうむ

国もトークンとブロックチェーンをどのように取り扱うか決めかねていますし、プレイヤーであるならば方向性が決まった後から動いても十分ですし、今は本当に興味がある層だけが情報を追っていると思います。

ありがとうございます。
大変見識のある意見ありがとうございます。
逆に価格が安くなっている今、Dappsの実証実験には向いている時期であると思うので、今後の動きに注目ですね。
続く…
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